2021 Fiscal Year Research-status Report
産後の女性の姿勢アライメントは下肢荷重機能に影響する‐中高年女性との比較‐
Project/Area Number |
19K11025
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Research Institution | Hiroshima International University |
Principal Investigator |
平元 奈津子 広島国際大学, 総合リハビリテーション学部, 講師 (50441564)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ウィメンズヘルス / 産後 / 姿勢 |
Outline of Annual Research Achievements |
産後の女性の筋骨格系に関する身体症状は、妊娠出産により低下した腹横筋や骨盤底筋の体幹の安定化に作用する機能の低下による姿勢アライメントと関連があると考えられる。また、育児や仕事等で多忙な産後の女性や中高年女性は、産後の機能低下が長期化し、身体症状の発生や悪化に関与していることが推測される。 そこで、本研究の目的は、日本人女性の姿勢アライメントの特徴を、若年者、産後および中高年の各年代別で比較検討し、姿勢アライメントが立位時および座位時の荷重分布と関係があるかを明らかにすることである。具体的な検討項目は、姿勢アライメント(脊柱アライメント)測定、立位時の下肢荷重分布、座位時の座圧分布、筋機能測定として足趾把持筋力である。 今年度は、前年度に続き研究機器の動作確認と、データ測定の予備実験を実施した。測定項目のうち座圧分布については、研究の実施が可能な機器の選定と実際の動作確認を実施した。また測定環境の準備として、座位に必要な異なる高さの椅子を準備し、座圧分布測定の予備実験を実施した。その他、脊柱アライメント測定、下肢荷重分布については、平成25-26年度科学研究費若手研究(B)、平成27-29年度同基盤(C)にて使用した経緯から、本研究でも問題なく使用し測定できることを予備実験にて確認した。 さらに、本研究背景のエビデンスとなる文献収集や、各使用機器に関する先行研究をさらに集め、研究実施に際しての根拠を示しての成果の公表の準備が整った。 また、学外でのデータ測定への協力施設の検討、依頼を行い、被験者のリクルートに関する具体的な流れを検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
昨年度に引き続き、対象者のデータ測定の予定を計画していたが、新型コロナウィルス感染症対策のため(緊急事態宣言、他)、学外でのデータ測定に着手できず、結果として大幅な遅れが生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
新たに対象者の体組成計を準備し計測することにより、その結果から本研究の本質をより深く知ることができる可能性が高い。それ以外は昨年度までの予備実験の内容を合わせて実施していく。 新型コロナ禍における測定協力施設への測定依頼、環境面の調整、日程調整などの細か い調整を進めていく。 現状では新型コロナウィルス感染症対策のため、協力施設にて対面でのデータ測定が困難なため、状況が落ち着き次第、着手する。
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Causes of Carryover |
国際学会に参加し、最新の知見を情報収集や発表を予定していたが、学会開催の延期等で当初の予定より減額となった。 今年度は国内の学会に参加すること、新たに体組成計を購入し測定項目に追加することを予定している。
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