2021 Fiscal Year Research-status Report
妊娠適齢期女性に対する葉酸摂取啓蒙のためのヘルスリテラシー支援プログラムの開発
Project/Area Number |
19K11026
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
佐久間 良子 福岡大学, 医学部, 教授 (80554758)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塚原 ひとみ 福岡大学, 医学部, 准教授 (20555403) [Withdrawn]
古賀 綾 福岡大学, 医学部, 助教 (60847515)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 妊娠前 / 葉酸摂取 / 神経管閉鎖障害 / ヘルスリテラシー |
Outline of Annual Research Achievements |
近年、少子化、出産年齢の高齢化が進む中、特に胎児の先天異常や染色体異常は年齢とともに高くなることが知られている。中でも先天異常である神経管閉鎖障害の発症は、妊娠前からの葉酸の摂取でそのリスクが軽減されると報告されているが、いまだに個人の意識と努力頼っている現状にある。2000年に厚生省は、妊娠前からの女性に、食事に加え栄養補助食品から1日400μgの葉酸を摂取するよう通達しているが、現在も葉酸サプリメントの摂取率は低く、神経管閉鎖障害の発症率も低下していない。これまでの報告では、全国の妊産婦を対象とした葉酸摂取に関する実態調査の報告および摂取に関与している要因についての報告はされていない。 本研究では、妊娠前および妊娠確定以後出産までの女性を対象に、葉酸サプリメントの摂取状況およびヘルスリテラシーに関する実態調査を行い、摂取状況の特徴とその要因を明らかにすることを目的としている。調査対象者を地域で生活する褥婦とし、その保健指導等に関わる保健福祉センターの実施する産後検診等での実施を想定し、実態調査の計画を立て施設への実施可能性や実施に受けた調整を行ってきた。しかし、コロナ対応による多忙と、事業内容及び実施方法の変更により調査対象の選定や実施時期の不定により調査の実施に至っていない。予定している調査方法・調査内容の修正・変更等を検討するが、その間にも状況が変化しするため難航していた。現在、調査対象と調査実施に関する見直し実施に向け審査受診手続き中である。調査開始後は、協力の得られた範囲で結果を適宜まとめていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本年度もコロナ対応状況にあるため、調査を予定している施設等への調査依頼の可能性についての問い合わせ、および対象者の選定、調査の実施に関する事前調整を実施してきた。しかし、妊産婦事業の実施状況が地域によって異なり、確認をしながら調整を進めるが、時期によってもさらに事業の実施状況にも変更が生じ、調査条件を整えることが非常に困難であったことと、各施設に調査協力の依頼も大変困難な状況にあり、調査の実施には至らなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
調査実施可能性の拡大に向けて、調査対象選定の負担軽減など、依頼施設への負担軽減を検討し、調査内容及び調査対象の研究計画を修正した。現在、実施に向け審査受診手続き中である。審査終了後、実施する。 また、調査結果の集計・分析を適宜進めながら、摂取状況に関わる要因を明確にしながら、葉酸サプリメント摂取につながるヘルスリテラシーの育成・向上につながる指導媒体の作成と、教育の実施に向け研究を進める。 本研究の成果は、学術集会での報告実施や、学術論文への投稿準備を進め報告できるように進める。
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Causes of Carryover |
前年度は調査実施が出来なかったため使用しなかった助成金は、今年度は、主な計画として以下の4点に使用する。 ①調査実施に関わる印刷経費(調査依頼書、調査用紙、封筒)、②全国1,896所の公共団体への依頼書の送付および調査用紙の送付と調査書の返信に関わる通信費、③調査結果をふまえた啓発活動のための指導用パンフレット作製に係る経費、④研究成果発表(学会発表および論文投稿等)に関わる経費として使用する計画である。
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