2023 Fiscal Year Research-status Report
周産期・小児期において家族が「核」となるための遺伝看護実践能力の探索
Project/Area Number |
19K11033
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
村上 京子 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (10294662)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊東 美佐江 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (00335754)
沓脱 小枝子 山口大学, 大学院医学系研究科, 講師 (50513785)
飯田 加寿子 山口大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (40403399) [Withdrawn]
Stone Teresa・E. 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70639236) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 遺伝看護 / 看護職 / 家族 / 子ども / 出生前検査 |
Outline of Annual Research Achievements |
周産期・小児期において、一般看護職の多くが出生前検査や遺伝性疾患の診断前後の看護に関わっている。一般看護職には専門職と連携を取りながら、夫婦・家族が意思決定や関係調整を行うための支援が求められる。本研究では、「核」となるための遺伝看護実践能力を探索するために調査と教育活動を実施した。 周産期・小児期に関わる一般看護職を対象とし、家族支援、特に父親に対する看護実践内容について質問紙調査を実施した。COVID-19流行に関連して看護実践状況が変化しているため、父親の支援に関する看護実践内容31項目を作成し、COVID-19流行前を想起してリッカート尺度により回答してもらった。さらに、COVID-19流行時について同内容を尋ね、COVID-19により変化したことや意識したこと(自由記述)について回答を得た。COVID-19流行時の父親への看護実践内容は『父親がわが子を理解し育児を行う直接的支援』、『父親の考えに応じた父親役割を促進する支援』、『父親が社会資源を活用できる支援』、『父親が母親のサポートを促進するための支援』、『病院にいる母親と父親をつなぐ支援』の5因子となった。さらに、看護職は情報収集を意識して実施し、機会を捉えて父親を看護ケアに含め、関わりが必要なケースを見極めて【他のスタッフ・多職種との連携】を行っていた。 調査の結果を踏まえながら、出生前検査に関する遺伝カウンセリングについて、看護学生と一般看護師を対象としたセミナー、遺伝性腫瘍に関するセミナーを実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
COVID-19の流行に伴って本務が多忙となり、研究計画および実施が遅れた。また、体調を崩したこともあり、研究遂行が予定より遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
遺伝学的課題を抱えるクライアントに対し、専門職がどのように関わっているか参与観察を予定していたが、COVID-19流行に伴い病院施設での調査が困難となったため、文献調査に切り替える予定である。 さらに、遺伝看護教育セミナーを実施する予定である。事例を用いてシナリオを作成し、一般看護職からのフィードバックを得る予定である。
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Causes of Carryover |
COVID-19流行により本務が多忙となり、さらに、病院関係者への調査が実施できず研究計画が遅れた。 海外からの研究者を招聘し、遺伝看護教育セミナーを実施する予定である。関連する教材を作成し、対象者からフィードバックを得る予定である。
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