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2019 Fiscal Year Research-status Report

分娩介助実習において学生が指導者への報告を習熟するプロセス

Research Project

Project/Area Number 19K11035
Research InstitutionSaitama Prefectural University

Principal Investigator

鈴木 幸子  埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (30162944)

Project Period (FY) 2019-04-01 – 2022-03-31
Keywords助産学実習 / 学生の報告 / 習熟
Outline of Annual Research Achievements

助産学実習における例数ごとの学生の「報告」の習熟プロセスと習熟に向けた学生、指導者双方の工夫について明らかにすることを目的に、実習終了後の助産学生と、指導歴2年目以上の実習指導者に対するインタビュー調査を企画した。
結果として、参加協力者は学生6名(実習施設:病院4名、診療所2名)であり、指導者は21名(病院18名、診療所3名)年代は30歳代~50歳代であった。「報告」の習熟プロセスは、序盤(1~3例)は「質問されながら報告を組み立てる」「カルテ情報など狭い情報収集」「現状だけ、アセスメントなし」だが、中盤(4~7例)になると「産婦の様子、胎児や家族の情報が入る」「根拠(アセスメント)をもって行動計画が言える」「心理面への行動計画が入る」、終盤(8~10例)では「受け持ち事例や習熟に個人差があり、終盤でやり方がわかる者もいる」「自分から報告でき個別性も入り、ほぼ安心して聞ける」という習熟がみられた。
報告において、学生は、報告や計画のひな型を作る、笑顔で挨拶、積極的な態度、片付けを心がける、大事なこと(児心音低下など)を先に言う、産婦さんに伝えて離れたり、ナースコールで伝えたりする、指導者が落ち着いているタイミングをはかる、指導者の要求に応える、指導者以外のスタッフに対応してもらう、自分の判断を伝える、わからないことも相談するなどの工夫を行っていた。指導者は、報告の仕方を教える、学生が居心地がよい様に働きかける、学生に多くのことを課さない、普段から「ご飯食べてる」などの声をかける、学生をほめる、緊急事態を報告してもらえるようにする、報告をできるだけ待つ、報告を促す、時間を取って報告を聞く、傍を離れるときの対応をする、学生に集中して関われる体制づくり、根拠を確認する、指導者として自分の考えも示すなどの工夫を行っていた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

習熟プロセスの裏付けとなる、参考資料(全体像と課題の実習記録シート)は対象学生から収集したが、実習記録にみるアセスメントや課題抽出の進歩と、インタビューで得た習熟プロセスを比較検討が未だ実施できていない。

Strategy for Future Research Activity

昨年度のインタビュー結果と実習記録上の進歩を照合していくが、実習記録は即時的に書かれたものではないため、参考程度に留める。
2020年度は報告の習熟プロセスの結果に基づき評価用紙を作成する。評価用紙の評価項目について、指導者数名から助言をもらい、修正していく。
新型コロナ感染拡大の影響で、例年通りの10例程度の分娩介助ができないため、2020年度の計画のほとんどは2021年度(実習が可能になれば)に延期せざるを得ない。

Causes of Carryover

新型コロナ感染拡大防止のため参加予定の学会が中止となったこと、調査協力者が予定より少なかったことにより、残額が生じた。
次年度(2020年度)もコロナの影響で通常通りの分娩介助実習ができないので、2021年度に予算使用を延期する予定である。

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Published: 2021-01-27  

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