2019 Fiscal Year Research-status Report
Evaluation of continuous support using parenting program for mothers who suffer from child rearing difficulties and abuse
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19K11038
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Research Institution | Ishikawa Prefectural Nursing University |
Principal Investigator |
西村 真実子 石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (50135092)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
曽山 小織 (高野小織) 石川県立看護大学, 看護学部, 講師 (10405061)
千原 裕香 石川県立看護大学, 看護学部, 助教 (50738408)
米田 昌代 石川県立看護大学, 看護学部, 准教授 (80326082)
金谷 雅代 (東雅代) 石川県立看護大学, 看護学部, 講師 (80457887)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 子育て / グループ / 支援 / 母親 / 不安 / 困難 / 子ども虐待予防 / ペアレンティングプログラム |
Outline of Annual Research Achievements |
子どもの虐待予防には、虐待に至る前の気になるレベルでリスクに気づき、継続的に支援することが重要である。このような支援として、我々は2006年より「気になる」妊婦・乳児の母・幼児の母を対象とした「Nobody’s Perfectペアレンティングプログラム(以下NP) またはNP手法活用のグループ支援(以上は週1回、6回連続でファシリテーターの元でグループワーク等を実施)」と、これらに参加経験のある母へのフォローアップグループ支援(2種類ある ①幼児の母グループ終了後に同メンバーで年3回実施、②その後新たなメンバーで年5回実施)を実践し、評価研究を進めてきた(平成18~20年度・平成21~23年度、平成27~30年度の科研費基盤研究C)。本研究の目的は、これらのグループに複数回参加することの効果、例えばどのような心理面と行動の変化に繋がったのかを、参加した母へのインタビューにより明らかにすることである。 2019年度は、5種類のグループ支援にうち2つ以上に参加した母親に対してプレインタビューを行った。週単位や月単位で5~6回連続で行われるグループ活動に複数回参加し、悩みや経験・考えをサポーティブに共有する話し合いを通して「気のはらない人と安心して話ができる」、「(夫や親にはうまく甘えられず)グループが唯一甘えられる場」など、グループが実家的存在になっていることや、子どもが大きくなっても(小学生以上)悩みはあるものなので「グループによる現実吟味/カタルシス/自分に取り入れられるやり方・考えの獲得が子育て・生活状況の悪化防止になっている」こと等の効果の一端がわかった。この結果を基にした本インタビューの研究計画についの倫理審査を受ける予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究者の仕事量の増大およびコロナウイルス感染による諸活動の制限
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Strategy for Future Research Activity |
2020年度は以下を進めていく。 1 倫理審査を受ける 2 対象者へのインタビュー調査を3密に注意して実施する 3 インタビューと並行して、grounded Thory Aproachによる質的分析を進めていく 4 学会発表の準備、論文執筆
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Causes of Carryover |
2019年度に参加予定であった研修会「Infant care-Index in Reggio Emilia, Italy(次の段階へのレベルアップに必要な研修会)」の日程が2020年4月28日~5月6日に変更になったため、その参加費と旅費を2020年度に持ち越した(この研修会は、不適切な親子関係を親子の交流場面からアセスメントする方法について習得するためのもので、本研究で実施しているグループ支援をより有効にするために大きな役割を果たすものである)。 しかし、コロナウイルス感染流行のため上記日程での実施が不可能になり、2020年10月24日~10月25日および11月21日~11月23日にWeb上で行われることになった。2020年度に繰り越した費用は、これの参加費、関連書籍購入費、および遅れている調査実施やテープ起こし、専門知識の提供等にかかる費用にあてる予定である。
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