2022 Fiscal Year Research-status Report
子ども虐待ケアに携わる看護師のセルフマネジメントプログラムの開発と評価
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19K11044
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
辻 佐恵子 北里大学, 看護学部, 講師 (70422889)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鎌田 佳奈美 摂南大学, 看護学部, 教授 (30252703)
小島 ひで子 修文大学, 看護学部, 教授 (50433719)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 子ども虐待 / 看護師 / ストレス / ストレス緩和 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度まで、虐待問題を抱えた子どもと家族のケアに携わる小児看護師を対象に調査を実施し、その分析結果から虐待ケアにおける小児看護師のストレスとその緩和の方略を明らかにした。 今年度はその成果を第42回日本看護科学学会学術集会で発表した。その後、学会発表で得られた指摘をふまえて論文化した。論文は第一段階として、「虐待ケアにおける小児看護師のストレス」についてまとめ、学会誌への投稿を行った。現在、査読の結果をふまえ、さらに詳細に分析を加えている段階である。論文の修正を行った後、再度の投稿を予定している。 また、本調査では、対象者が10名と少なく、さらに被虐待児を長期間ケアしているという特徴から、子どもに関する内容が語られたのは児童精神科の看護師が中心であった。その一方で、児童精神科は養育者の面会はほとんどなく、養育者へのかかわりについてのデータは少ないという、データに偏りが生じた。そのため、より本研究目的の達成が可能となるよう、追加調査に向けて研究対象者の選定基準、除外基準や調査内容を見直し、洗練させることを目指し、新たに文献を検討している。それを踏まえ、追加調査のための研究計画書作成準備を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
質的調査の結果をふまえ、ストレスマネジメントプログラムを検討する方向であったが、対象者数が少なく、一般化には至らなかったため、追加調査を必要としている。また、学会発表および学会誌投稿において得られた知見や指摘をふまえて内容を再検討している段階であり、当初の予定より進捗が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、よりテーマに即した効果的なデータ収集が可能になるよう、文献検討の結果をもとに研究対象者の選定・除外条件や調査内容を検討し、洗練させたうえで対象者を増やして調査を継続する。
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Causes of Carryover |
当該年度もCovid-19の影響で国外の学会参加は難しく、国内の学会については現地参加が1回のみで、その他の学会や研究分担者との会議はオンラインの形で参加・運営を行った。そのため、旅費・宿泊費の使用がほとんどない状況であった。また追加の質的調査を予定していたが、現在研究計画書の練り直しを実施している段階であるため、調査が施行できておらず、それに係る費用も未執行である。 次年度は現在検討段階である研究計画書に基づき、質的調査を実施する予定である。
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Research Products
(1 results)