2023 Fiscal Year Research-status Report
子ども虐待ケアに携わる看護師のセルフマネジメントプログラムの開発と評価
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19K11044
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
辻 佐恵子 北里大学, 看護学部, 講師 (70422889)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鎌田 佳奈美 摂南大学, 看護学部, 教授 (30252703)
小島 ひで子 学校法人文京学院 文京学院大学, 保健医療技術学部, 教授 (50433719)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 子ども虐待 / 看護師 / 困難さ / セルフマネジメント |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は虐待問題を抱えた子どもと家族のケアに携わる小児看護師を対象に調査した成果をまとめ、論文作成を行った。関連学会誌への投稿を行ったところ、査読においてコアとなる概念に関連した指摘を受け、査読結果を踏まえて内容を検討中である。 さらに、本調査の対象者が10名と少なく、対象者の所属先による特徴からデータに偏りもみられたため、分担研究者とともに研究対象者の選定基準、除外基準および調査内容の見直しを行った。 インタビューデータの分析において「困難さ」や「苦悩」などとネーミングした内容について、「ストレス」という概念に位置付けることがが適切かどうかを検討し、新たな視点で分析をし直している。2024年度は1年間の延長を申請し、丁寧に分析を行っていく方向である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
質的調査の内容および対象者を見直し、追加調査をする予定であったが、追加調査前の結果を論文としてまとめた内容を学会誌に投稿したところ、重要な概念に関する指摘を受けたため、追加調査の前に分析結果を再度見直している。そのため、当初の予定より進捗が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでキーとなる概念として使用していた「虐待問題を抱えた小児看護師ストレス」について、概念の定義づけを丁寧に実施する。そのうえで現在までのデータを見直し、再度分析を行っていく。その結果をまとめ、再度論文投稿する予定である。
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Causes of Carryover |
対面での学会参加が比較的可能な状況となったが、まだ国際学会や遠方で開催される学会には参加しにくく、旅費・宿泊費の使用が予定より少額となった。また、研究分担者との会議もオンラインまたは学会参加時に実施しており、当初の予定より会議に係る費用の支出が少なかった。さらに、予定では論文投稿を行う予定であったが、査読結果をふまえて内容を検討中であるため、投稿に係る経費も未執行である。 次年度は概念の見直しののち、視点を変えて再分析を実施し、結果をまとめて再度論文投稿を予定している。
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