2021 Fiscal Year Research-status Report
実践力向上をめざした助産師外来担当者向けe-ラーニングの開発と評価
Project/Area Number |
19K11049
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Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
渡邊 淳子 東邦大学, 看護学部, 非常勤研究生 (30539549)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
齋藤 益子 関西国際大学, 保健医療学部, 教授 (30289962)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 助産師外来 / 中堅助産師 / e-ラーニング / ルーブリック / リフレクション / 健康関連QOL |
Outline of Annual Research Achievements |
妊婦に対する精神的なサポートへの資料とするため、コロナ渦における健康関連QOLの実態と不安を明らかにすることを目的に、16歳から59歳の妊娠中の女性を対象にSF-36v2を用いて健康関連QOLについて調査会社を通したWeb調査を実施した。その結果は、初産婦159名、経産婦141名(53.0%/47.0%)の計300名から回答を得た。平均年齢は32.1(SD5.71、最小値21、最大値51)歳、妊娠初期15名(5%)中期105名(35%)後期180名(60%)、助産師外来受診経験がある123名(43%)、出産前教育を受講した157名(52.3%)であった。SF-36v2での【日常役割機能(身体)】【全体的健康感】【活力】【日常役割機能(精神)】【心の健康】の平均はそれぞれ、55.55(SD30.62)、61.66(SD14.96)、51.56(SD16.94)、62.89(SD31.89)、60.15(SD18.33)であった。不安では、感染、精神的な不安定さ、出産前教育が受けられないこと、立ち合い分娩・面会ができないこと、経済面をあげ、助産師へのニーズは、優しくしてほしい、傍についていてほしい、知識の提供、相談に乗ってほしいなどがあった。 F36-v2では、国民標準値データと比較し高得点であったが個人差が大きく、コロナ渦では出産時の家族のサポートが得られにくいことから、妊婦は助産師のケア、配慮に期待している。産後うつの発症予防を考慮した支援が求められることが明らかになった。 この調査結果を踏まえて、助産師外来担当者に向けたe-ラーニングのコンテンツの検討をした。Gibbsのリフレクションを用いた、双方向的教育プログラムの作成に入っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
COVID19の感染拡大により、妊娠期の女性に対する調査が遅れた。しかし感染拡大の終息の見通しが立たないため、コロナ渦の妊娠期の女性の健康関連QOLの実態について調査し、その結果をもとに、助産師への教育内容を検討した。また、教育方法を現在、検討している。
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Strategy for Future Research Activity |
コロナ渦の妊娠期の女性の健康関連QOLの実態を踏まえ、産後うつ予防をも含めた助産師外来の実施ができるe-ラーニングの教育内容を構築し、実施・評価を行う。
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Causes of Carryover |
COVID19の感染拡大により研究実施が遅れたため、調査費用、教材作成費に未使用額が生じた。次年度は調査費用、教材作成費、学会参加費・論文発表の費用に使用する予定である。
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Research Products
(4 results)