2019 Fiscal Year Research-status Report
正常妊娠経過の初産婦における妊娠初期の睡眠の質と妊娠末期の血圧上昇との関連性
Project/Area Number |
19K11053
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Research Institution | Hyogo University of Health Sciences |
Principal Investigator |
岡田 公江 兵庫医療大学, 看護学部, 准教授 (00437443)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
片田 千尋 兵庫医療大学, 看護学部, 講師 (10708556)
山名 華代 兵庫医療大学, 看護学部, 助教 (60780004)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 妊娠高血圧症候群 / 家庭血圧測定法 / 睡眠の質 / アクチウォッチ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、妊娠初期に睡眠の質が低いと自覚する初産婦100名を対象に、妊娠初期から妊娠末期にかけて血圧と客観的睡眠の質を調査し、関連性を明らかにすることと、妊婦の客観的睡眠の質の低下の実状を明らかにする。 2019年度は、研究開始に向けた準備期間とした。1.研究実施に向けた研究環境の整備:【研究に必要な物品の購入、本研究に関する最新の文献および書籍を収集】研究に必要な物品として血圧計やアクチウォッチなど調査に必要な測定機器を購入した。また、妊娠期の客観的睡眠の質や血圧との関連性に関する文献などを収集し、新な知見を得るなど、研究調査開始に向けた物理的準備を整えた。2.倫理審査委員の承認:2019年11月に所属施設の倫理審査委員会の承認を得られた。3.研究協力施設との調整:研究調査施設は、本研究の基盤となる研究調査2つを行った施設である。そのため、前回同様に本研究での協力体制は、整えられている。 本研究の基盤となる研究は、2つある。1つ目の研究は、96名の初産婦を対象に妊娠初期から妊娠末期にかけて自覚的睡眠の質と血圧を調査し、妊娠初期の睡眠の質の低下は、妊娠末期の血圧上昇と関連することを証明した。この結果をもとに次の2つ目の研究を実施した。2つ目の研究は、80名の初産婦を対象に妊娠初期に睡眠環境改善の介入を行い、妊娠初期から妊娠末期にかけて自覚的睡眠の質と血圧を調査した。結果、妊娠初期に睡眠環境改善を行った妊婦は、行わない妊婦より妊娠末期の血圧が有意に低い結果が得られた。これら基盤となる調査研究の実施において施設のスタッフは、各自役割を決めた上で調査実施の協力を得られたため、順調に研究を遂行することができた。 本研究を実施するにあたり、スタッフの協力体制の基盤は出来ているため、注意点や緊急時に関する打ち合わせを行った。 2020年2月下旬より研究調査を開始し、現在4名の研究対象者に協力を得られている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究計画書の予定とおり、2019年度は、研究調査のための準備を行い、2020年2月から調査を開始し、現在4名の研究対象者を得ることができた。予定通り順調に進んでいた。しかし、3月中旬より新型コロナ感染症の感染拡大予防のため、研究協力施設に入ることが出来ず、現在調査は中断している。調査の再開の見通しは立っていないため、やや遅れているとした。 6月中旬から調査が再開できない場合、研究協力施設の責任者に研究対象者をリストアップいただき、妊婦の許可が得られた者に研究代表者が電話で研究に関する説明を行い、研究対象者を確保することも検討している。
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Strategy for Future Research Activity |
研究施設で調査開始可能になった際、調査再開できるよう準備は完了している。 しかし、調査開始時期の目途が立たない場合は、他施設にも協力依頼をする予定であるが、感染予防の視点から、具体的な解決策とはならないと考える。 そのため、研究対象者と直接接触せず、電話およびオンラインを使って研究説明を行い、研究協力を得る体制を検討していく。
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Causes of Carryover |
調査施設までの交通費および研究施設の協力スタッフの人件費等で使用する予定である。 また、研究対象者が同時時期に増えた場合、血圧および睡眠の質の測定機器の追加購入を予定している。
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