2020 Fiscal Year Research-status Report
正常妊娠経過の初産婦における妊娠初期の睡眠の質と妊娠末期の血圧上昇との関連性
Project/Area Number |
19K11053
|
Research Institution | Hyogo University of Health Sciences |
Principal Investigator |
岡田 公江 兵庫医療大学, 看護学部, 准教授 (00437443)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
片田 千尋 兵庫医療大学, 看護学部, 講師 (10708556)
山名 華代 兵庫医療大学, 看護学部, 助教 (60780004) [Withdrawn]
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 家庭血圧測定 / 睡眠の質 / 妊娠高血圧症候群 / アクチグラフ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、正常な妊娠経過を辿る初産婦を対象に妊娠初期から血圧と客観的および主観的睡眠の質を調査し、妊娠初期の睡眠の質と妊娠末期の血圧との関連性を検証し、妊娠期における睡眠に関する健康教育の内容を検討するための基本データとすることを目的とする。 研究対象者は、初産婦100名とし、リクルート期間を2020年1月から2021年12月まで(2022年8月出産予定の方まで)を予定している。2020年1月より調査を開始し、64名の研究協力が得られた。64名中、調査開始後に中止となったのは、24名(他院へ転院8名、本人希望で同意撤回16名)である。 研究調査内容は、初産婦を対象に、妊娠初期に研究協力の同意が得られた方に、家庭血圧測定法を用いた血圧測定、アクチウォッチを用いた客観的睡眠の質の測定、質問紙による主観的睡眠の質の調査と睡眠日誌の記入の4点を 妊娠初期、妊娠中期、妊娠末期の3期で縦断的に調査する。1期の測定期間は5日~7日間とする。家庭血圧測定法は、研究対象者が自宅にて起床時、就寝時に測定を行い、客観的睡眠の質調査のアクチグラフは、就寝時装着している。主観的睡眠の質は、各調査開始時に回答し、睡眠日誌は血圧を測定してる期間(5日~7日間)の24時間生活リズムを記載する。現在、妊娠末期まで調査完了し、分娩まで至った研究対象者は、13名である。今後、2021年12月までリクルートを行い、2022年8月出産予定の方まで縦断調査を行う予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画書の予定に沿って、おおむね進展している。しかし、covid-19の感染拡大により、研究協力施設での調査が十分できない状況である。今後感染状況によっては、研究協力施設で調査ができない可能性がある。
|
Strategy for Future Research Activity |
本研究は、現在おおむね順調に進展している。2021年12月までリクルートを行い、50名程度の同意を得ることが可能と考える。しかし、covid-19の感染拡大により、研究施設での調査ができない場合、十分な研究対象者の人数が確保できないことが予測される。その場合、①現在の研究協力施設での調査期間を延長する。②他施設での研究調査協力の依頼を行い、施設での調査開始可能となった時点で、複数施設での調査を行う。 これらの対応策で、研究対象者の人数の確保を行うことを予定している。
|
Causes of Carryover |
研究計画立案時における2021年度の研究費は、研究対象者へ調査機器の郵送費、研究協力施設で研究リクルートを行うための施設までの交通費等を予定していた。今回、生じた次年度使用額は、血圧計やアクチグラフの追加購入を予定している。また、現在調査施設で使用しているPC(アクチウォッチの充電、血圧計のデータ入力等)の作動が不調で不具合が生じているため、新たなモバイルPCを購入予定である。
|