2021 Fiscal Year Research-status Report
正常妊娠経過の初産婦における妊娠初期の睡眠の質と妊娠末期の血圧上昇との関連性
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19K11053
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Research Institution | Morinomiya University of Medical Sciences |
Principal Investigator |
岡田 公江 森ノ宮医療大学, 保健医療学部, 准教授 (00437443)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
片田 千尋 兵庫医療大学, 看護学部, 講師 (10708556)
山名 華代 兵庫医療大学, 看護学部, 助教 (60780004) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 家庭血圧 / 睡眠の質 / 妊娠高血圧症候群 / アクチウォッチ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、研究協力施設の外来に通院する正常な妊娠経過をたどる初産婦を対象に、妊娠初期・妊娠中期・妊娠末期に家庭血圧測定法による血圧と睡眠の質(客観的データはアクチウォッチを使用、主観的データはピッツバーグ睡眠質問票を使用)を縦断的に調査し、妊娠初期の睡眠の質と妊娠末期の血圧との関連性を検証することを目的としている。この調査結果は、妊娠期における睡眠に関する健康教育の内容を検討するための基本データとする。 2021年度では、研究対象者40名から調査協力が得られた。現在、妊娠末期まで血圧及びアクチウォッチを測定したデータは、55名分の回収ができている。 回収したデータを中間分析し、妊娠各期における睡眠の質の特徴や、妊娠経過にともなう睡眠の質の変化を客観的および主観的に示すことができた。 また、家庭血圧測定法を用いた血圧値により、より正確で詳細な血圧が測定され、妊娠時期による正確な血圧の変化が明らかになった。 但し、妊娠初期から妊娠末期までの長期間の調査となるため、妊娠による体調の変化で研究協力の辞退や、他施設での出産を希望されるなど、分娩終了まで追跡が行えない現状もある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究計画書の予定より、やや遅れている。 2021年度は、covid-19の感染拡大下においても外来での研究活動は継続できたが、研究活動の機会が減少したことにより、当初の予定よりやや遅れた状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究は、やや遅れている。2022年度の計画は、8月までのリクルートを行う予定であったが、現在研究協力を得て、調査継続中の対象者は28名である。辞退者が出ることなどを踏まえて、今年度は3月まで研究調査を継続し、年内に研究対象を50名確保する予定である。
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Causes of Carryover |
2022年度は、継続してデータの収集を行うため、研究対象者への測定機器の郵送、測定機器の返却の郵送費(里帰り出産の場合、自宅が遠方のため測定機器を郵送で返却)に使用する予定。また、研究協力施設での研究対象者への研究依頼は、研究協力施設の外来にて口頭で説明し調査機器を渡すため、研究協力施設までの交通費等の使用を予定している。測定機器等は、昨年度追加で購入したので、測定機器は十分揃っている。ただし、血圧計のデータ入力やアクチウォッチの充電、研究協力依頼をする際に、血圧の測定方法など動画で説明する際に使用していたモバイルPCが不具合のため使用できない状況である。2022年度はモバイルPCまたはタブレットの購入も予定している。
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