2020 Fiscal Year Research-status Report
出産時の非医療的支援とWHOガイドラインの普及:実態調査と教材開発
Project/Area Number |
19K11056
|
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
福澤 利江子 (岸利江子) 筑波大学, 医学医療系, 助教 (20332942)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
トゴバタラ ガンチメゲ 筑波大学, 医学医療系, 助教 (10773830)
杉本 敬子 筑波大学, 医学医療系, 助教 (50700548)
カツマタ アサコ・タケクマ 筑波大学, 医学医療系, 教授 (80816520)
谷口 真由美 一般社団法人部落解放・人権研究所(調査・研究部), 企画・研究部, 非常勤研究員 (90388653)
萩野谷 浩美 筑波大学, 医学医療系, 助教 (40719316)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 非医療的支援 / WHOガイドライン / 出産 / 妊産婦を尊重したケア / ドゥーラ |
Outline of Annual Research Achievements |
R2年度は実態調査を実施する計画であったが、新型コロナウィルス流行に伴い社会状況が変化し研究計画の変更の検討が必要になったため、当初の計画であった実態調査は行うことができなかった。しかしWHOガイドライン「ポジティブな出産体験のための分娩期ケア」について文献検討を進め、翻訳チームとの日本語訳プロジェクトが完成し書籍化(医学書院、2021年3月出版)に至ったこと、女性を尊重する妊産婦ケアについて先進国で12ステップの普及や認定制度が本格化する見込みの国際出産イニシアティブのアセスメントシートやフルテキストの翻訳など、本研究の目的達成や実態調査につながる準備作業を丁寧に進めることができた。また、新型コロナウィルス流行に伴い出産付き添いが禁止されている状況について国内外の情報を収集し検討を進めることができた。 新型コロナウィルス流行に伴う研究計画の変更点として、調査フィールドの再検討や、新型コロナウィルス流行による臨床現場の変化、提供される出産ケアへの影響、産婦のニーズの変化について考慮し、調査項目の追加や修正が今後も必要になる。また、WHOガイドラインの日本語訳書籍が今後国内で普及することに伴い、日本の臨床現場でこのガイドラインの推奨項目がどのように受け止められるかを把握し、海外と日本の状況の違いを明らかにし、各項目の背景や根拠となるエビデンスについて関係者へ説明する必要が生じることが予測されるため、今後も文献検討や情報収集は継続的に続けていく必要がある。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウィルス流行が続き終息の見込みが立たない中、当初の計画通りに進めることができなかった。4年間の研究計画であるため、残りの2年間でできるだけ進めたい。
|
Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウィルス流行の状況が調査フィールドに及ぼす影響について検討しつつ、実態調査の実現に向けて評価尺度の見直しと修正を行い、柔軟に対応していきたい。
|
Causes of Carryover |
実態調査を実施しなかったため調査経費の未使用が生じた。また、古いPCで使用に不都合がなかったためデスクトップPCの購入を見送ったが、次年度に購入する予定。残りの未使用分は次年度以降の調査の準備および実施に使用する予定。
|
Research Products
(2 results)