2023 Fiscal Year Annual Research Report
助産学生が「不妊女性への支援」の実践能力を獲得するためのeラーニング教材の開発
Project/Area Number |
19K11062
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Research Institution | Ibaraki Prefectural University of Health Science |
Principal Investigator |
長岡 由紀子 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 准教授 (80315762)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西出 弘美 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 助教 (30615472) [Withdrawn]
島田 智織 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 教授 (90347245)
清水 清美 城西国際大学, 看護学部, 教授 (70323673)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | eラーニング / 不妊看護 / 助産学教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、助産学生が卒業時までに必要とされている「不妊の悩みを持つ女性と家族に対する支援」に関する能力を獲得するための、eラーニング教材の作成である。 23年度は研究の最終成果であるeラーニングサイトを構築した。サイトは、専門業者の汎用eラーニングシステムを借用し、大カテゴリ(単元)と小カテゴリ(各授業コンテンツ)で構成した。各授業コンテンツには、パワーポイントやPDF資料、動画教材等を配置した。学習管理機能としては、閲覧後の確認テストやレポート提出を可能にした。さらに利用者の利便性を鑑みて、PCやスマートフォンで閲覧できるようマルチデバイス対応とした。 各授業コンテンツは、当初の計画では全国の助産師養成校を対象とした実態調査をもとに構築する予定であった。しかしCovid19の影響と22年度の保健師助産師看護師養成所指定規則の改正に伴い、各養成校でカリキュラム変更が行われたため、調査では信頼性のあるデータが得られないと判断した。そのため計画を変更し、前年度までの助産師養成校の電子シラバス、助産師国家試験問題や出題基準、助産師基礎教育テキストの記載内容などの既存資料と不妊の専門家や助産師教員の意見を参考に、最終的な授業コンテンツを決定した。 eラーニング教材の効果的な活用方法については、eラーニングをはじめ、様々なデジタル教材を看護基礎教育に導入するなど、先駆的な取り組みを行っているオーストラリアの大学を訪問し、看護教員や研究者と意見交換を行い参考にした。さらに諸外国の不妊教育のカリキュラムやシステム、医療についての知見を得るために、現地の助産師にインタビューを行った。 今後の計画は、授業コンテンツの微修正を行ったのち、eラーニングを活用した学生を対象とした評価研究の実施を予定している。
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