2022 Fiscal Year Annual Research Report
親になる前から始める子ども虐待の世代間伝達防止支援プログラムの開発
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19K11064
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Research Institution | Ishikawa Prefectural Nursing University |
Principal Investigator |
千原 裕香 石川県立看護大学, 看護学部, 助教 (50738408)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西村 真実子 石川県立看護大学, 看護学部, 名誉教授 (50135092)
金谷 雅代 (東雅代) 石川県立看護大学, 看護学部, 准教授 (80457887)
山田 ちづる 石川県立看護大学, 看護学部, 助手 (90832915) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 親になること / 高校生 / 子ども虐待防止 / 世代間交流 / ライフストーリー / 自己肯定感 |
Outline of Annual Research Achievements |
高校生は自分が親になることについて考える機会になるための交流内容に焦点を当てプログラム内容の改善を検討し、「世代間ライフストーリーインタビュー」に注目した。若者にとって、年配者の生き方に触れることは、自らの生き方を見つめ直す学びの機会となる(中川,2009)といわれており、ライフストーリーインタビューを活用した改良版「親子交流を通して親になることを考える」プログラムを作成した。 改良版プログラムの実施協力が得られた6つの高校でプログラムに参加した高校生1295名を対象に、ベースライン開始時、ベースライン終了時かつ介入開始時、介入終了時の計3回無記名自記式質問紙調査を行った。外生変数として学年、性別、家族形態、乳幼児との接触経験、被愛情感を、評価指標として親世代になることに対する意識尺度(千原ら,2019)とサイコドラマ効果測定尺度(谷井,2012)の下位尺度「自己肯定」「自己の再認識」「普遍性」を調査した。また参加後に、「自分が親になることについて感じたこと」「乳幼児の親たちのライフストリーを聞いて感じたこと」を自由記載による回答を求めた。 改良版プログラムは高校生にとって自分に引き寄せて「親になることを」考え、前向きに捉える機会になっていたことが示唆された。改良版プログラムには、高校生の将来の子育てに対する不安を軽減する効果はなかったが、不安を高めてしまうこともないことが確認できた。さらに、被愛情感が不十分な生徒は、改良版プログラムにより、強いストレスを感じ不安を高めることなく、「親になること」について考え、自己肯定感を高めることができていたことが分かり、改良版プログラムには負の世代間伝達を抑制するファーストステップとなる可能性があることが確認できた。 2022年度は本研究の成果について論文執筆を行い、学術誌「子どもの虐待とネグレクト」掲載決定している。
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Research Products
(1 results)