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2021 Fiscal Year Research-status Report

経穴刺激前後の自律神経活動の変化を指標としたつわり症状に有効な経穴の探索

Research Project

Project/Area Number 19K11081
Research InstitutionHyogo University

Principal Investigator

篠原 ひとみ  兵庫大学, 看護学研究科, 教授 (80319996)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 兒玉 英也  秋田大学, 医学系研究科, 教授 (30195747)
Project Period (FY) 2019-04-01 – 2023-03-31
Keywords妊婦 / つわり / 自律神経活動 / 精神健康度 / 不安不眠 / 経穴刺激
Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は、①つわり症状と精神健康度、睡眠および自律神経活動との関係を明らかにすること、②つわり症状に有効な経穴刺激を探索し効果を明らかにすることである。今年度は、昨年度に引き続き追加のデータ収集を行った。79人のデータを収集し不備なデータを除く59人のデータを分析した。
第62回日本母性衛生学会では42名のデータをもとに「つわり症状の変化と自律神経活動および睡眠や精神健康度との関係を明らかにする」という①の目的で分析し発表した。その内容は、悪阻指数は妊娠10週以降低下する者が多く、睡眠や精神健康度は妊娠10週時の悪阻指数と関連があった。つわり症状と自律神経活動とは関連がなかったが、妊娠経過に伴いHFパワーの低下とLF/HF比の上昇がみられ、これは既存研究と同様の結果であった。
学会発表後もデータ収集を行い、最終的に59人のデータを分析した。分析は、①の目的に沿って、「妊娠初期のつわりの重症化に心理的因子がどのように関連するのか」に焦点を当てて行い、論文を作成した。その結果、重度のNVPを発症した妊婦の精神健康度は有意に低下し、不安不眠症状はつわり重症化の予測因子と推定できた。重度のつわりを発症した妊婦で副交感神経活動が活性化している場合、症状は早期に軽快する可能性が高かった。従って、妊娠早期の妊婦の不安不眠症状とHF パワーは、つわりの予後と関連があると考えられた。
研究目的②については10名程度のデータ収集はできたが少ないため、追加のデータ収集が必要である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

2つの研究目的(①つわり症状と精神健康度、睡眠および自律神経活動との関係を明らかにすること、②つわり症状に有効な経穴刺激を探索し効果を明らかにすることである)のうち①についてはデータ収集を行い、論文を作成し学会誌に投稿した。また学会発表も行った。しかし、②についてはデータ収集が遅れている。研究代表者の所属が変更となり、それまでのフィールドが利用できない状況となり、新たなフィールドを開拓せざるを得なくなったためである。今後は研究方法の修正を検討している。

Strategy for Future Research Activity

2つの研究目的のうち、②の「つわり症状に有効な経穴刺激を探索し効果を明らかにすること」についての調査を新たに計画している。Web調査を行う計画を立てて、倫理審査委員会に申請中である。Web調査用の質問紙の内容は、昨年度の調査と同様であるが、自律神経活動の測定はできないため計画を修正した。
倫理審査委員会で承認されれば、調査を開始する予定である。

Causes of Carryover

参加予定であった学会がすべてオンラインとなり旅費、宿泊費を使用しなかったこと、データ分析のための統計ソフトが不要であったこと、コロナ過によりデータ収集が難しく協力者への謝礼が少なかったことなどから次年度使用額が生じた。
2022年度はWeb調査の費用、研究協力者への謝礼、論文翻訳費用、学会参加費用、データ収集や分析のアルバイト費用などに使用予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2021

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] つわり症状の経時的変化と自律神経活動および睡眠や精神健康度との関係2021

    • Author(s)
      田口可奈子 篠原ひとみ 兒玉英也
    • Organizer
      第62回日本母性衛生学会

URL: 

Published: 2022-12-28  

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