2021 Fiscal Year Research-status Report
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19K11090
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
古山 美穂 (大北美穂) 大阪府立大学, 看護学研究科, 准教授 (40290366)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡邊 香織 大阪府立大学, 看護学研究科, 教授 (30281273)
山野 則子 大阪府立大学, 人間社会システム科学研究科, 教授 (50342217)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 思春期 / 多職種連携 / 学校 / 要支援児童 / 子育て支援 / 地域 |
Outline of Annual Research Achievements |
「チーム思春期」は4地域合同で組織化を進めるようにした。登録者はホームページ内のパスワード付き名簿で個々に連携可能な状況にある。2021年度に試みた仕掛けについて、多忙な専門家が少しでも多く参加しやすいように、2021年11月から月に1回、土曜日の早朝にZoomを使った定例ワールドカフェを開始した。登録者の1人が話題提供し、当日参加した者で意見交換や、ホームページに録画をアップし閲覧できるようにした。毎回集計した感想を共有して、新たなサービスのヒントが得られるようにした。2022年1月からLINEによるオープンチャットを開始した。多職種で構成する「チーム学校」、教師だけのルーム、「親支援プログラム創造」、医療者に疾病やケアの質問ができる「感染・疾病」など現在5つのトークルームを開設している。いつでもどこでもチャットでき、途中で参加しても過去のチャットが閲覧できる機能を有している。メーリングリストを使った情報発信・共有も引き続き行った。個々の連携の全ては把握不可能であるが、いくつか研究者が関わり多職種連携活動を行った。1つは保育園(福祉)と、学校に居場所がない思春期の子どもの掘り起こしと、思春期の子どもをもつ親の交流を目的に「中1の会」という卒園児対象のホームカミングを実施した。また子育て支援センター(福祉)の保育士と、利用者の課題を解決する教室を企画・実施した。市全学校の養護教諭(教育)と事例検討会を行った。「チーム思春期」の評価を2021年4~5月と2022年3~5月の2回行った。回答者のうち、52~59%に顔が見える人や機関ができ、48~64%が元々知っている人や機関をさらに深く知るようになった。2人以上や2機関以上複数知り合えるようになったのは55~67%、自身の職業アイデンティティが明確、深まったのは46~61%、72~74%が自身の仕事や活動にやりがいが高まった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
オンラインの活用が容易になり、必要に合わせて全地区への情報発信、勉強会企画が可能になったことで「チーム思春期」の組織化は進めやすくなった。ただ、感染症治療や予防の最前線で就業している支援者も大勢登録しているため、参加者が少ない企画があったり、評価調査への回答率が登録者数の割に少なかったりした。
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Strategy for Future Research Activity |
現在進めている研究「要保護・要支援児童と疑う思春期の子どもへの支援における専門家間の連携上の課題」のデータ収集を終えたので、分析、公表に向け取り組む。「チーム思春期」の支援者への影響を明らかにするために、支援者間で新たに創造した社会サービスの有無と内容、計画した研究の有無、連携の好効果について可視化していく。可視化にあたっては公共政策学の専門家に相談する予定である。
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Causes of Carryover |
コロナ禍の影響で、対面での活動をZoomなどのオンラインに変更した。そのため当初予定していた会場費や講師の交通費などが不要になったため
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Research Products
(12 results)