2020 Fiscal Year Research-status Report
PCPプログラム開発:子どもの採血・血管確保時の苦痛緩和のためのプログラム
Project/Area Number |
19K11102
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Research Institution | Seisen University |
Principal Investigator |
平田 美紀 聖泉大学, 看護学部, 准教授 (90614579)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 美佐 聖泉大学, 看護学部, 講師 (10633597)
流郷 千幸 聖泉大学, 看護学部, 教授 (60335164)
村井 博子 聖泉大学, 看護学部, 助教 (90782649)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 子ども / 採血・血管確保 / 苦痛緩和 / スタッフ研修会 / 看護師 / 保育士 / HPS |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度は、採血・血管確保時の苦痛緩和のためのプログラム開発のために、スタッフ研修会(1日×1回)を開催したため、2020年度は引き続きスタッフ研修会の開催予定であった。しかし、新型コロナウイルス感染拡大防止のためオンライン研修で、半日×2回開催することへ変更した。 採血・血管確保時の苦痛緩和の表記をPMEC(Positive Medical Experience for Children)へ変更し、PMECスタッフ研修会(オンライン)について5回のPMECプロジェクト会議を行い検討した。時期を2020年11月と2021年1月の2回に分けた開催に決め、研修会の内容、講師、研修会の案内と募集方法、オンラインにおける対応などを検討した。 日本小児看護学会第30回学術集会のテーマセッションにて、PMECの立ち上げの経緯と目指すところを提示し、2019年度の研修会を紹介し、2020年度のスタッフ研修会をオンラインにて開催する予定を案内した。また、ホームページを開設し、チラシと合わせて参加を募った。 1回目の参加者は18名で、医師、看護師、保育士、HPSが全国からの参加であった。内容は、講義として子どもの権利、母子関係、プレパレーション、ディストラクション、採血の手法についてとした。2回目の参加者は17名で、医師、看護師、保育士、HPSが全国からの参加であった。内容は、採血・血管確保時の苦痛緩和の実際として、外用局所麻酔剤の使用方法について講義し、母親が付き添う採血場面の事例を通して意見交換をした。また、オンラインにて小グループを作成し、プロジェクトメンバーがファシリテーターとなり、所属施設の現状などの情報を共有する場を設定した。 現在は、スタッフ研修会のプログラムを評価するため、参加者へオンラインにてインタビューを行い、分析をしている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナ禍においても2回に分けてオンラインにてスタッフ研修会が開催でき、また参加者を対象にインタビュー調査を実施することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
PMECプログラム開発に向け、スタッフ研修会の内容を評価していく段階である。そのために、インタビュー調査の分析・考察を進める。また、2021年度のスタッフ研修会は、2020年度の参加者の2年目となるため時期、内容についてプロジェクト会議にて検討する。予定では、スタッフ研修会参加者へ質問紙調査を行う計画であったが、2020年度がオンライン研修となったため対象者数が少なく、調査方法をインタビューへ変更する。 また、ホームページの内容を苦痛緩和の実際について参考になる情報を取り入れ充実を図る予定である。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由は、コロナ禍において学会がオンラインになり旅費が不要となったこと、PMECスタッフ研修会のプロジェクト会議をオンライン会議で対応したため、プロジェクトメンバーの旅費が不要となり、全体の旅費の支出が少なくなった。 使用計画は、2021年度PMECスタッフ研修会参加者への調査、データ分析、またホームページ維持費へ計上する予定である。
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