2022 Fiscal Year Annual Research Report
在宅療養生活支援窓口としての小児外来におけるアドヒアランス向上を目指す看護の検討
Project/Area Number |
19K11105
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
益守 かづき 久留米大学, 医学部, 教授 (20238918)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤好 貴子 久留米大学, 医学部, 講師 (20645353)
水落 裕美 久留米大学, 医学部, 助教 (70610583)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 子ども / プリパレーション / 親の認識 / 看護 |
Outline of Annual Research Achievements |
小児外来における看護師のかかわりを明らかにするために、子どもが心理的混乱を抱きやすい検査や処置場面での看護師のかかわり(プレパレーション)についての家族の認識や満足度の実態を調査することを研究目的とした。 15歳以下の子どもを子育てしている家族 400名を対象にWeb上で調査した。男性231名、女性169名であった。子どもの受診時の主な付き添い者は母親が372名、父親が27名、その他が1名であった。親の性別による認識の有無は3項目、親の年齢による認識の有無は5項目に有意差が認められた(p<0.05)。親の性別による満足度の差異は4項目、在住地域(都市部と地方部)による満足度の差異は2項目に有意差が認められた(p<0.05)。認識、満足度の差異に親の性差が共通して影響していた。 育児に関する父母双方の性役割観 を意識することが重要であるが、特に父親を対象とした研究は増加傾向にあるものの十分ではなく、一般化は困難である。看護師は子育てする父親の特性を理解し、より丁寧な説明、感情や思いを引き出すような意識的なかかわりを行うことで満足度の向上が期待できる。 子どもの生活を支援する親へのかかわりは、将来的に子どものアドヒアランス向上に不可欠である。今後は、親が子どものアドヒアランスをどのように捉えているのか、行動化しているのか、困難をいだいているのかなどを明らかにすることが求められる。
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