2022 Fiscal Year Research-status Report
高齢者の脆弱な皮膚に対する効率性の高いスキンケアマネジメント方法の構築
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19K11116
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Research Institution | Sapporo City University |
Principal Investigator |
貝谷 敏子 札幌市立大学, 看護学部, 教授 (00381327)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
酒井 透江 杏林大学, 保健学部, 講師 (50813557)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 高齢者 / 慢性創傷 / アルゴリズム |
Outline of Annual Research Achievements |
高齢者の脆弱な皮膚に発生するスキンテアに着目して、効率性の高いマネジメント方法を検討している。2022年度は、これまでに実施したスキンテア発生の観察研究から得られたデータを基に、スキンテアのカテゴリ分類を用いた治療アルゴリズムを作成した。作成の際にはエキスパートの意見を基に作成した。 さらに、このアルゴリズムに基づく管理アプリの作成に取り組んだ。スキンテアの創をAI機能を用いて学習させるための第一段階して、画像のラベル化を行った。2023年度はディープラーニングを用いたスキンテア画像の認識、それの基づく治療のアルゴリズムの選択と、治療コストの管理が可能なアプリ開発を行う予定である。 昨年度からの課題であったスキンテア発生の起因外力の特定に関しては、既存のデータでは情報が不足しており外力の推定は困難であった。そのため、特徴的な創の形状と皮膚の特徴を明らかにしていく質的スケッチ法を開始する予定である。質的な分析で、スキンテアに至る脆弱皮膚と外力が特定できれば、予防のアルゴリズムの作成が可能である。治療アルゴリズムと合わせて最終的にはスキンテアの予防と治療がアプリで管理できることを目指したい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
起因外力特定のために2次データを用いた分析を実施したが、情報が不十分であり結果を出すことが困難であった。そのため、アルゴリズムを予防でなく治療に変更してデータを解析中である。
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Strategy for Future Research Activity |
スキンテアの治療アルゴリズムをアプリを使用して管理できるように開発中であり、今年度中にはアプリの試用まで評価する予定である。アプリ使用により、治療のコストを管理することが可能となれば、マネジメントの効率化を図るための基礎データを収集することができる。また予防に関しては引き続きデータを収集していきたい。
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Causes of Carryover |
当初予定していた分析が既存のデータでは不足していたため、予定した研究成果を出せなかった。そのためアルゴリズムを予防から治療へ変更して研究をすすめている。それに伴い、アプリを開発する予定であった予算の執行ができなかった。今年度は治療アルゴリズムの作成のための予算を執行する予定である。
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