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2019 Fiscal Year Research-status Report

空き家を活用した世代間交流プログラムの構築

Research Project

Project/Area Number 19K11119
Research InstitutionYamanashi Prefectural University

Principal Investigator

渡邊 裕子  山梨県立大学, 看護学部, 教授 (40279906)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 杉山 歩  山梨県立大学, 国際政策学部, 准教授 (20586606)
安藤 勝洋  山梨県立大学, 国際政策学部, 講師 (20424294)
小山 尚美  山梨県立大学, 看護学部, 准教授 (80405117)
茅野 久美  山梨県立大学, 看護学部, 助手 (20816433)
和田 典子  山梨英和大学, 人間文化学部, 研究員 (60764321)
Project Period (FY) 2019-04-01 – 2022-03-31
Keywords空き家 / 世代間交流 / 高齢者 / 大学生 / 住民 / 意識調査
Outline of Annual Research Achievements

「空き家を活用した世代間交流」推進の基礎的資料を得る為,拠点となる3地区の住民と大学生の社会貢献・世代間交流及び地区内の「空き家」に対する意識の実態を明確にする目的で質問紙調査を実施(調査期間2020年1月~2月).
住民199名(回収率52.5%)は70歳以上が51.2%,女性が51.8%であった.話す機会が多かったのは「身内以外のシニア世代(64.9%)」で,若者世代とは「別居の身内(36.7%)」「身内以外(29.6%)」と少ない傾向にあった.社会活動では「自治会活動(70.8%)」「奉仕・ボランティア活動(45.2%)」,役割では「家での役割(83.9%)」「仕事での役割(63.8%)」の順で多かった.「地区内に空き家があると○○」の質問では「寂しい(72.4%)」「災害時に何かあったら困る(66.3%)」の順で多く,「移住者の使用を歓迎(58.8%)」の一方,「旅行者の使用には抵抗感がある(40.7%)」もあった.空き家活動への参加意思では「活動内容によって(60.3%)」「時間があれば(35.2%)」で「参加しない(10.1%)」であった.
学生467名(回収率81.2%)が話す機会は「身内以外の若者世代(82.7%)」が多く,シニア世代とは「別居の身内(53.6%)」「身内以外(24.9%)」であった.社会活動では「趣味活動(56.5%)」が多く「自治会活動(11.3%)」は少なかった.空き家は「寂しい(56.3%)」「移住者の利用歓迎(57.2%)」「旅行者の利用歓迎(46.5%)」で,空き家活動への参加意思は「活動内容によって(42.0%)」「時間があれば(40.0%)」で「参加しない(6.4%)」であった.
本調査より,各地区の特性を踏まえて世代間交流プログラムを構築する為,住民と学生が対話の機会を多く持ち,協働で事業を推進する意義と重要性が示唆された.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

2019年度に行った調査結果を踏まえ,2020年度は空き家を活用した世代間交流を,授業や臨地実習,ゼミ等と連動させながら,具体的に展開していく予定であったが,COVID-19に関連する様々な制限の影響を受け,全く交流の目途が立たない状況が生じている.
具体的な交流メニューは検討しているが,周辺地域住民との打ち合わせもできない状況である.また,本学では前期は遠隔授業の方針が決定しており,学生が空き家や周辺地域に出向くこともできない状況にある.
すでに交流拠点となる3か所の空き家は確保しているため,その空き家の維持・管理を行いながら,状況が回復次第,2019年度に行った調査結果を周辺地域に報告するとともに,少人数での交流から開始していく予定であるが,すでに大幅な遅れが生じている.

Strategy for Future Research Activity

交流拠点となる3か所の空き家の維持・管理を行いながら,COVID-19に関連する様々な制限の状況が回復次第,2019年度に行った調査結果を対象地域住民および学生にリーフレットを配布して報告する.
また,地域自治会の協力を得ながら,臨地実習やゼミ等の授業と連動した少人数(各地区5名ずつ程度)での交流から開始していく予定である.交流プログラムは,各地区の特性を踏まえて,参加希望者のニーズを確認しながら構築し,プログラム構築の過程や交流内容,実施状況を詳細に記録しておく.交流後の参加者に交流の感想(内容・成果の有無・改善点・他世代イメージの変化等)をインタビューして,交流プログラムの評価と次年度の課題を明らかにする.
なお,対象が大学生と高齢者であるため,交流実施にあたっては 3密の回避,検温等による健康チェック,マスク・手洗いの励行等,COVID-19感染拡大を防止するための対策を厳重に行う.
また,COVID-19感染拡大の状況によっては,参加者の安全を最優先に考えて交流は延期せざるを得ない事態も想定される.その場合は,空き家の維持・管理を行ないながら,対象地域住民に対しては,郵送によるリーフレット配布と遠隔手段を用いて参加希望者のニーズを確認するとともに,各地区での交流プログラムを,参加希望学生とともに構築していく.

Causes of Carryover

当初予定していた交流準備をすすめながら,「空き家を活用した高齢者と大学生の世代間交流」の推進に向けた基礎的資料とするため,拠点となる3地区の住民と大学生の社会貢献・世代間交流及び居住地区内にある「空き家」に対する意識の実態調査を行った.調査準備と時期の調整に時間を要し分析作業が遅れたことに加え,COVID-19感染拡大に伴い,参加を予定していた研究会や学会が中止となったため,次年度使用額が生じた.COVID-19感染拡大状況によるが,2020年度は以下の通り研究を進めていく予定である.
・2019年度に実施した調査結果を当該地区および学生にリーフレットで報告する.
・臨地実習やゼミ等の講義と連動させながら,3地区で少人数(5名程度ずつ)の交流からスタートする.
・交流プログラム構築過程や参加者へのインタビューから,プログラムを評価し,課題を明確にする.

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Published: 2021-01-27  

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