2020 Fiscal Year Research-status Report
地域在住高齢者の口腔機能向上を目指した呼気筋トレーニングプログラムの確立
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19K11122
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Research Institution | Daito Bunka University |
Principal Investigator |
伊藤 直子 大東文化大学, スポーツ健康科学部, 講師 (10448623)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 修一郎 桜美林大学, 健康福祉学群, 教授 (20230964)
森田 恵子 大東文化大学, スポーツ健康科学部, 教授 (60369345)
井上 智代 新潟県立看護大学, 看護学部, 准教授 (80621763)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 口腔機能向上 / 呼気筋トレーニング / 在宅高齢者 / 誤嚥性肺炎予防 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、在宅で暮らす高齢者へ実践可能な在宅EMSTトレーニングプログラムを確立し、広く普及することを目的としている。 ENSTは、高齢者を対象とした訓練方法に一定の見解がないこと、特に地域在宅高齢者を対象とした介入研究はなされていないことから、初年度である2019年度は、実践可能な在宅EMSTトレーニングプログラムを確立することを計画した。 具体的には以下の3点である。1点目の計画は、在宅EMSTトレーニングプログラムの内容および評価方法を検討することであり、研究代表者および分担者らと在宅トレーニングにおけるモニタリング方法やリスクマネジメントの在り方について意見交換を行った。2点目は、国内・国外の口腔機能向上に関する取り組みの現状を把握することとした。関連文献の収集は十分とは言えない状況であるため継続的に収集する。また、情報収集の機会としてアジア/オセアニア国際老年学会に参加し、近年の口腔機能向上に関する取り組みは多方面からアプローチがなされているものの効果検証は明確ではない研究動向を把握した。3点目は、倫理申請手続きと研究協力の依頼を実施することである。倫理申請については、研究代表者および分担者らが所属していた大学院の研究倫理審査委員会へ、在宅EMSTトレーニングプログラムの実施および職員向け研修会の実施について倫理申請書を提出し、受理されている。 2020年度は研究協力の依頼先の選定について継続的に検討した。新型コロナ感染症拡大に伴い打ち合わせがとりづらい状況が続いたが、1施設より研究受け入れの了承を得ている。今後、データの収集時の感染対策等について対象施設側のスタッフと調整を進める予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い研究協力の依頼調整が遅れ、データの収集に至っていないため、「遅れている」と評価した。
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Strategy for Future Research Activity |
以下について、段階的に進める。 ①研究参加者の抽出について対象施設のスタッフと打ち合わせの機会を設定する。 ②職員及び対象者に対する本プログラムの資料作成(パンフレット,記録カード )を行う。 ③備品・消耗品の購入、アルバイトの確保、施設側と説明会の日程調整を行う。 ④職員向け及び対象者へ、本プログラムの説明会を行う。研究協力が得られた対象者へ在宅EMSTトレーニングを開始する。
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Causes of Carryover |
物品購入においては、研究実施困難に伴い必要物品の購入を見送ったため、次年度使用額が生じた。次年度の物品購入費に組み入れ、研究環境の充実を図る予定である。
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