2021 Fiscal Year Research-status Report
社会的孤立の状態にある高齢者の理解と孤立した生き方を尊重した支援の検討
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19K11130
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
海原 律子 関西医科大学, 看護学部, 助教 (50757440)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上野 昌江 関西医科大学, 看護学部, 教授 (70264827)
倉石 哲也 武庫川女子大学, 文学部, 教授 (20234528)
森田 理江 関西医科大学, 看護学部, 助教 (70828095)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 高齢者 / 社会的孤立 / 孤独 / 当事者理解 / 自律性の尊重 |
Outline of Annual Research Achievements |
高齢者の社会的孤立に関連する文献を精読し文献検討を行った。孤立は主観的立場と客観的立場が混同されることが少なくなく、質問肢の構造化における妥当性を重要視していくことの示唆を得た。加えて、セルフ・ネグレクトと自ら望んだ孤立の概念の整理を行っている。 本研究の第一義として予備面接の充実を図り、当事者との信頼関係の構築を目指す。これらを踏まえて、地域包括ケアの核となる地域包括支援センター職員と地域で孤立している高齢者の当事者となり得る対象について、意見交換を継続して実施している。加えて対象者への倫理的配慮、コロナ禍における感染防止対策についても検討する。 高齢者の孤立については関係が親密な人に限定した結果の一側面であることの考察を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究の遂行にあたり、当事者の生活実態に迫り、その「生」の声を聴取することを計画している。しかし新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、研究協力者と対峙した語りの聴取が難しい状況にある。
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Strategy for Future Research Activity |
研究協力者と対峙した語りの聴取について、感染対策を十分に整えた環境での実施を検討している。協力者への説明および倫理的配慮について、その計画を改めて構築している最中である。
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Causes of Carryover |
感染症等の影響を受けてデータ収集ができておらず、研究の進捗が遅れている。ついてはその成果をまとめることができておらず、加えて学会等への参加が叶っていない状況にあるため。
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