2020 Fiscal Year Research-status Report
A "Knotworking"system conducted by a local university to improve the disaster prevention ability of a community
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19K11133
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Research Institution | St. Catherine University |
Principal Investigator |
永易 裕子 聖カタリナ大学, 人間健康福祉学部, 講師 (00442012)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白柿 綾 聖カタリナ大学, 人間健康福祉学部, 講師 (00331760)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 防災教育 / 大学生 |
Outline of Annual Research Achievements |
大規模災害の頻発するわが国においては、災害看護領域の人材育成や研究の推進が必要不可欠である。看護師を養成する教育機関においては、2008年度のカリキュラム改正の際、学生の看護実践能力の強化を目的とした統合分野が新設された。さらに2011年には厚生労働省から、統合分野における教育上の留意点の中に、災害直後から支援できる看護の基礎的知識について理解する内容として充実化を図るよう示され、災害看護教育が看護の基礎能力向上につながるものとして認知されるようになった。 現状、災害看護教育に関する研究は、各診療科の現任教育に関する内容が多くを占め、看護専門学校の教員を対象とした実態調査や災害救護訓練および災害救護シミュレーションの学習効果などの研究が散見されるが、詳細な教育内容は明らかにされていない。また、教材に関しては基礎的知識の習得に重点が置かれているものが多いこと、指導する教員の問題としては、教員間のコンセンサスがないことや、災害看護活動の経験のない教員が講義や演習などを担当し、教育内容や方法を模索していること、実践力を高めたい希望があっても研修の機会が少ないという現状が明らかにされている。当初、「大学」における防災教育の実態と課題を明らかにしようと試みていたが、それよりも、まず「看護大学」の災害および防災教育に焦点を当て、看護大学における効果的な災害・防災教育についての研究を進める必要性に気づいた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
COVID-19の流行があり、対面授業から遠隔授業への切り替えを余儀なくされた。それらへの準備に多くの時間を要し、研究への着手が遅れた。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は最終年度であり、結果を出さなければならない。6月には文献検討を終えて、大学および看護大学における防災教育の実態と課題を明らかにする。そして、共同研究者が行っている研究内容と重ねて、防災教育プログラムの枠組みを作成する。
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Causes of Carryover |
文献検討が終了していない上、COVID-19の流行のため、他県の防災教育の状況を実際に現地へ赴いて見学することができなかった。また、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の期間と重なったことにより、予定していたインタビューも未実施に終わった。
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