2021 Fiscal Year Research-status Report
A "Knotworking"system conducted by a local university to improve the disaster prevention ability of a community
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19K11133
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Research Institution | St. Catherine University |
Principal Investigator |
永易 裕子 聖カタリナ大学, 人間健康福祉学部, 講師 (00442012)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白柿 綾 聖カタリナ大学, 人間健康福祉学部, 講師 (00331760)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 防災教育 / 他人事・自分事 / アクティブラーニング / リフレクション / 大学生 |
Outline of Annual Research Achievements |
防災意識が低いとされる大学生に対して有効な防災教育方法を探ることを目的に、文献検討を行った。医学中央雑誌Web Ver.5とCiNiiを用いて検索期間2011~2021年、キーワードは、医中誌では「防災」とし、青年期13-18歳・成人19-44歳 で絞り込み検索を行い248件抽出した。CiNiiでは「防災・学生」で検索し991件抽出した。さらに自然災害と 大学生対象のものに限り、「会議録」と医中誌とCiNiiとの重複分を除き最終62件とした(2021年5月7日)。結果、受講等の受動的な取組みでは、新たな知識を得て関連学習への動機づけになり、防災意識の向上がみられたが、効果は一時的であった。一方、学生自身が他者へ防災教育する等の主体的な取組みや、ハザードマップ作り・防災 キャンプ等の体験学習は、学生自身が思考しながら実施することで当事者意識を芽生えさせ、比較的効果が持 続していた。以上より、大学生には思考を主体的に働かせる体験学習を継続して行うことが有効であると示唆された。 さらに、看護学生への防災教育の実態を明らかにすることを目的に文献レビューを行った。2011年以降に実施された研究について、電子データベースおよびハンドリサーチによる和文・英文論文の検索、文献選択基準・除外基準に基づいた検討を行い、19論文を選定した。看護学生を対象として実施されている防災教育方法は、防災訓練、講義・演習、被災地訪問、学生による防災に関する資料作成の4種類であった。看護基礎教育において、学生の防災意識を高めて防災行動へと繋げるには、居住地域を視野に入れた防災を学生自らが考えられるような災害看護教育が必要であり、その重要な鍵は「学生の主体性」で、学生の感情を動かす疑似体験やリフレクションを活用した取り組みが効果的であると示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
文献検討に留まっている。コロナ禍であるため、人との交流が進まなかったことが最大の要因であったと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
感染対策をとりながら、被災地の視察に行ったり、地域住民との学習の機会を増やしていく予定である。
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Causes of Carryover |
コロナ禍であることが影響し、被災地の視察および地域住民との学習会が開催できなかった。
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Research Products
(2 results)