2019 Fiscal Year Research-status Report
Development of educational materials for computational intelligence technology-based dementia care using a Korean simulation model
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19K11139
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
山本 美輪 鳥取大学, 医学部, 教授 (70353034)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中島 智晴 大阪府立大学, 人間社会システム科学研究科, 教授 (20326276)
前川 泰子 香川大学, 医学部, 教授 (60353033)
三好 陽子 鳥取大学, 医学部, 講師 (80746967)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | シミュレーション / 看護教育 / 韓国 |
Outline of Annual Research Achievements |
採択初年度のため、倫理審査会に申請し承認された。そして、研究協力者である元蔚山大学看護学科長・精神看護学教授Kim So Ok先生を講師に、T大学看護学科2回生、O大学看護学科2回生を対象に講演会「韓国の看護教育におけるシミュレーション教育」を開催した。韓国では、シミュレーションを看護教育の中に系統的に取り入れ教育効果を得ており、Kim先生は、蔚山大学の看護学科長として、蔚山大学の看護教育にシミュレーションを導入し多くの学生にシミュレーションを用いた教育をおこなった実績がある。その教育経験より韓国の看護教育とシミュレーションを用いた演習や実習について講演頂いた。参加者は、T大学では85名、O大学では80名の計165名の参加を得た。講演会より「韓国のシミュレーション教育の効果」について学んだことと「日本での看護教育で今後、どのように取り入れていけるか」を記述で回答してもらった。そしてテキストデータは、富士通トレンドサーチを用いてテキストデータマイニングを行った。現在85名の「韓国のシミュレーション教育の効果」についての分析を行った。その結果、教育の効果は、2つの大きなグループ<能力>と<できる>がマッピングされ関係性が示された。<能力>からは≪コミュニケーション≫≪自分、環境、安全、臨床、減らす≫≪学生、シミュレーション、技術、知識≫、≪課題、アセスメント、学び、解決、失敗≫と関係線が示された。<できる>からは≪主体的、向上、自信、評価、看護、取り組む、経験≫と関係線が示された。これらより、韓国のシミュレーション教育の効果は、コミュニケーション能力や学生が主体的に取り組むことができることであり、それは安全な環境下でシミュレーションによる知識や技術演習、そして課題解決をアセスメントし失敗も学ぶことができるという内容であることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
日本人看護学生(85名)が思う韓国の看護教育におけるシミュレーション教育の効果は、2つの大きなグループで1.<能力>と2.<できる>であった。1.<能力>からは≪コミュニケーション≫≪自分、環境、安全、臨床、減らす≫≪学生、シミュレーション、技術、知識≫、≪課題、アセスメント、学び、解決、失敗≫と関係線が示された。2.<できる>からは≪主体的、向上、自信、評価、看護、取り組む、経験≫と関係線が示された。これらより、韓国のシミュレーション教育の効果は、コミュニケーション能力や学生が主体的に取り組むことができることであり、それは安全な環境下でシミュレーションによる知識や技術演習、そして課題解決をアセスメントし失敗も学ぶことができるという内容であることが示唆された。
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Strategy for Future Research Activity |
韓国におけるシミュレーション教育の効果をより明らかにするため残りの日本人看護学生80名のデータの分析をすすめる。計画では、韓国のシミュレーション教育経験のある看護教員10名、シミュレーション教育を受けたことのある韓国の看護師10名にインタビュー予定であったが、香川県の要請で新型コロナ予防対策として他県へ移動できない。そのため、研究者が韓国へ渡航できないため研究協力者のKim先生とネット会議を行った結果、インタビュー内容と同内容のアンケートをネットで行うこととなった。今年の165名のデータ分析を参考に、韓国語でアンケートを作成しKim先生に校正してもらい実施する予定である。また計画変更に伴い香川大学で変更内容での倫理審査申請予定である。
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Causes of Carryover |
初年度であったため倫理審査承認後に韓国へ行き、打ち合わせや調整等を行う予定であったが、年末より新型コロナの感染症が流行し研究者、分担者揃って渡航が困難となったため次年度へ予定を移行したい。
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