2020 Fiscal Year Research-status Report
在宅要介護高齢者のアセスメントに基づいた在宅排尿ケアプログラムの構築
Project/Area Number |
19K11140
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
田中 久美子 愛媛大学, 医学系研究科, 准教授 (00342296)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
陶山 啓子 愛媛大学, 医学系研究科, 教授 (50214713)
小岡 亜希子 愛媛大学, 医学系研究科, 講師 (50444758)
中村 五月 (形上五月) 聖カタリナ大学, 人間健康福祉学部, 講師 (40549317)
藤井 晶子 愛媛大学, 医学系研究科, 助教 (00805624)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 在宅要介護高齢者 / 在宅排尿ケアプログラム / 排泄アセスメント / 家族介護者 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、在宅要介護高齢者(以下、高齢者)のアセスメントに基づいた効果的な在宅排尿ケアプログラムを開発し、その効果を検証することを目的としている。本研究でいうところの効果的な排尿ケアプログラムとは、①排泄ケアが必要な高齢者と家族が選定されること、②膀胱機能、および排泄動作自立度がアセスメントされ高齢者の安全が守られること、③高齢者と家族のニーズに基づき実施されること、④家族の介護状況がアセスメントされ介護負担が増強しないことを目標としている。 2019年度は、在宅排尿ケアプログラム(案)を作成し、①対象者の選定:排泄に関するニーズがある高齢者と家族について、家族の持つ排泄の情報をアセスメントしたうえで選定する、②ベースライン期:膀胱用超音波画像診断装置を用いて残尿測定と排泄状態のアセスメントを実施したうえで排尿ケアを実施する(3日間)、③介入期間:日中8時間を目安に、ベースライン期で決定した排尿ケアを実施する(約8週間)、④評価期間:評価指標を基にした評価、および膀胱用超音波画像診断装置を用いて残尿量を測定し排泄アセスメントを実施し排尿ケアの評価を行う(約1週間)、とした。2020年度は、昨年度作成したプログラム(案)の構想を基に、研究者同士で意見交換し、在宅排尿ケアプログラム(案)を作成した。本来は、作成したプログラム(案)を用いて高齢者と家族を対象に排尿ケアを実施する予定であった。しかし、コロナ禍でフィールドに出向くことが困難な状況となり、今年度はプログラム(案)の実施を延期することとした。現在、プログラム(案)を実施するためのフィールドを確保し、倫理申請に向けて準備している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究代表者が予定していたエフォートを達成できなかったこと、およびコロナ禍においてフィールドでの調査が困難な状況であったことが重たる原因である。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年度に作成した在宅排尿プログラム(案)を用いて、2021年度は在宅要介護高齢者と家族を対象として排尿ケアを実施する。2021年度もコロナ禍が継続すると考えられるため、感染予防対策をしたうえで実施していきたいと考えている。具体的には、在宅排尿ケアプログラム(案)に協力してもらう予定のデイケアやデイサービスのスタッフと連絡、調整し、高齢者がいつも接する職員の下で排尿ケアが実施できるように進めていく。
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Causes of Carryover |
(理由)2020年度は、在宅排尿ケアプログラム(案)を作成し、排尿ケアを実施しながら研究を進めていく予定であったが、コロナ禍でフィールドに出向くことが困難になったため、プログラムを実施することができなかった。そのため、在宅排尿ケアプログラムを実施する際に必要となる膀胱用超音波画像診断装置や消耗品を購入していないことが理由である。 (使用計画)2021年度は、新型コロナ感染症の感染予防に努めながら在宅排尿ケアプログラムを実施していく予定である。そのため、昨年度購入できなかった膀胱用超音波画像診断装置を購入したいと考えている。また、プログラム実施に伴って必要となる消耗品や現地まで出向くための交通費を計上した。
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