2021 Fiscal Year Research-status Report
The development of sedentary lifestyle prevention of old people after artificial joint surgery of lower extremity
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19K11141
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
藤田 君支 九州大学, 医学研究院, 教授 (80315209)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
牧本 清子 甲南女子大学, 看護リハビリテーション学部, 客員研究員 (80262559)
田渕 康子 佐賀大学, 医学部, 教授 (90382431)
松永 由理子 (明時由理子) 九州大学, 医学研究院, 講師 (50612074)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 身体活動 / 低強度活動 / セデンタリ / 尺度開発 / 人工関節 / 質問紙 / 加速度計 |
Outline of Annual Research Achievements |
目的:2021年度は身体活動の介入研究に向け、下記の2つの計画を実施した。 ①人工股関節全置換術(THA)を受けた高齢者の運動実施状況について、佐賀大学医学部附属病院で手術を受けた患者の既存データを分析し、術後7年までの経年的な変化と術後満足度との関連を検討した。方法:60歳以上でTHAを受けた対象の術前と術後7年の運動強度、種類、Oxford hip score (OHS) 、術後満足度の項目について、既存データベースから抽出した。統計分析は運動の経年的な変化や年齢別3群(60-64歳、65-74歳、75歳以上)について比較し、術後7年の満足度の予測要因は重回帰分析で探索した。データの利用は研究倫理審査委員会で承認後に実施した。結果:術後調査に有効回答した人489名を分析対象とした。術前の運動は「座りがちでほとんど運動しない」が55.7%と半数以上だったが、術後3年で「軽強度運動」39.5%、「中高強度運動」31.1%と増加し、「座りがちでほとんど運動しない」は減少した。この変化は術後7年まで維持できており、運動種類はウォーキングや柔軟体操などが多かった。年齢別の比較では、術前は3群間の有意差はなかったが、術後3年と5年で75歳以上群の中高強度運動が有意に低下し、術後7年では再び群間差を認めなかった。また、術後満足度の予測要因は、術後OHS、運動強度、年齢であった。結論:THA後高齢者は術前に比べ、軽強度及び中高強度の運動が増加し、その変化は術後7年まで継続して、術後満足度とも関連していた。②低強度活動が多いTHA及びTKA術後患者の身体活動の増加を促すために、本研究では、Exercise Self-Efficacy Scale(以下ESES)の日本語版の信頼性と妥当性を検討する。現在は目標対象数を100例として自記式質問紙調査と加速度計での身体活動評価を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナ感染症の影響で、病院での身体活動支援の調査が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は対象施設の病院外来だけでなく、病棟での参加者リクルートに向けて、研究推進の準備を進めている。
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Causes of Carryover |
(昨年度より貼付け) 学会発表等による旅費の支出を予定していたが、新型コロナ感染症の影響により、旅費が不要となったため。
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Research Products
(4 results)