2020 Fiscal Year Research-status Report
Programing the robot to promote the social conectivity among parents
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19K11142
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Research Institution | Sapporo City University |
Principal Investigator |
本田 光 札幌市立大学, 看護学部, 准教授 (80581967)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
町田 佳世子 札幌市立大学, デザイン学部, 教授 (40337051) [Withdrawn]
石井 雅博 札幌市立大学, デザイン学部, 教授 (10272717)
喜多 歳子 札幌市立大学, 看護学部, 教授 (30530266)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 子育て支援 / ソーシャル・サポート / 孤立(孤独) / ポピュレーション・アプローチ / ウェルネス支援 / チャット・ボット / アプリ開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は、COVID-19による保健所への応援業務および大学業務への対応のため、研究活動に十分なエフォートを割くことができなかった。そこで、本研究の基盤となる概念開発に資するために、これまでに収集しているデータを整理して2本の論文にまとめて投稿した。 1)『A strategy to rescue mothers from isolated parenting: development of the “Social Connectivity of Mother with people in the community Scale”』乳幼児を持つ母親が子育てを通じて出会う地域の人々とつながるための能力を測定する尺度を開発した。この尺度は、交流に対する母親の自信、つながりに対する母親の好感、交流に対する関心、他の親子への親切心という4つの下位尺度から構成された。本論文は、Children and youth services reviewという雑誌に掲載された。 2)『Social Prescription for Isolated Parenting in Japan: Socioeconomic Characteristics of Mothers with Weak Social Connectivity in their Community』上記の論文で開発した尺度を使用して地域の人々とつながる力が弱い母親を判別し、さらにその社会経済的要因を明らかにすることを通して、支援を必要とする母親への社会的処方としての方策を考察した。本論文は、2020年度を通して投稿作業を行っていたが、2誌の国際誌でリジェクトとなり、現在3誌目への投稿により査読審査中となっている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2020年度はCOVID-19の感染症拡大に伴い業務がひっ迫していた保健所への応援のため約1か月間、職場を離れて保健所にて従事することになった。また、大学においても遠隔授業や実習方法とその内容の変更、関係者調整等の業務に対応を要した。大学運営業務においても新たな課題に対峙することとなり、研究活動に十分なエフォートを割くことが出来ない状況が続いている。そのため、当初予定していたチャットボットの開発とLINEへの搭載については、2021年度の研究課題として進める予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度は、チャットボット「コネリン」のキャラクター設定を行い、その会話パターンを洗練する。開発したチャットボットはLINEに搭載して運用する。プレ調査を学生対象に実施した後に母親100名程度を対象として本調査を実施する。調査にあたっては、母親にLINEのお友達登録を依頼し、1カ月間継続した調査を実施する。母親には1カ月間を通して、任意の時間に子育てに関する喜怒哀楽、心配事や不安について「コネリン」にチャット投稿してもらう。この母親のチャット投稿について内容を精査し、子育てに必要な「つながり」やソーシャルサポートの特徴を分類してデータとして蓄積する。母親の個人属性や尺度を活用したアンケートはLINEには馴染まないため、survey monkey等のアンケートツールを活用してデータを収集する。LINEとアンケートとのIDの突合方法について検討を要する。このようにして蓄積されたデータは、子育てにおける孤立や孤独を予測し、さらに母親の地域とのつながりの醸成を支援するアプリ開発の基礎資料とする。
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Causes of Carryover |
2020年度はCOVID-19のために研究活動が進展しなかった。2021年度はチャットボット開発およびLINEとの契約、統計解析ソフト、論文投稿費等に使用する予定である。
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