2021 Fiscal Year Research-status Report
Programing the robot to promote the social conectivity among parents
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19K11142
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Research Institution | Sapporo City University |
Principal Investigator |
本田 光 札幌市立大学, 看護学部, 准教授 (80581967)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
町田 佳世子 札幌市立大学, デザイン学部, 教授 (40337051) [Withdrawn]
石井 雅博 札幌市立大学, デザイン学部, 教授 (10272717)
喜多 歳子 札幌市立大学, 看護学部, 教授 (30530266)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 子育て支援 / ポジティブ心理学 / ソーシャルサポート / ウェルネス支援 / アプリ開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度は、子育てママの地域とのつながりを育むロボットアプリ開発に向けて、具体的なアプリ仕様の検討およびアプリに搭載する指導案について、有識者会議を経て検討した。 1)Webアプリの開発 分担研究者らによる検討会議を計7回開催した。当初開発を予定していたチャットボットおよびLINEへの搭載は、今回の研究で想定しているような1度限りの使用においては不向きであること、またロボットの活用は利用者が限定されてしまうこと、コロナ禍においてロボット研究の推進は難しいことから、Web上で展開するアプリの開発へと方向転換することとした。まずはWebアプリとして開発して、将来それをロボットに搭載することも可能である。また、Webアプリは汎用性が高く、より多くの人々に利用してもらえることが期待できる。また、すでに『絆メール』サービスのように多くの自治体が導入している行政と親子をつなぐプラットフォームがあり、そうした民間サービスとの親和性も高い。 子育てママの地域とのつながりを育むことを志向したWebアプリの指導案を開発するにあたり、近年注目されている「ポジティブ心理学」を応用することとした。また具体的な指導案については、母親代表3名、地域で子育て支援活動を行っている女性1名、子育て支援の経験豊富な保健師2名、開業して地域母子保健活動に熱心な助産師1名、乳幼児健康診査等における業務を通して子育て支援の経験が豊富な臨床心理士1名を有識者として、計2回の有識者(当事者)会議を開いて検討を重ねた。さらに、Webアプリを利用する対象者の多様なリテラシーの幅を考慮に入れて、保健指導の内容がビジュアルとして伝わるよう、イラストレーターに挿絵を依頼し、27枚のイラストを作成した。その他、効果検証に向けてはランダム化比較試験としての研究デザインの検討を開始した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
Webアプリに搭載する保健指導の内容については、2021年度の研究において開発を終了している。効果検証を目的に実施するランダム化比較試験の研究デザインに向けては、CONSORT声明を確認している。Webアプリ利用の効果を検証するために活用する既存尺度については、その開発者らに連絡を取り承諾を得ている。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度前期においてWeb上で展開するアプリの開発・動作確認を完了する。また、乱打区化比較試験に使用するための対照群向けの教材(プラセボ)を作成する。併せて、研究倫理審査会および介入研究で求められるUMIN臨床試験登録システムへの申請を行う。 2022年度後期には、効果検証のための調査を実施予定である。
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Causes of Carryover |
Webアプリ本体の開発を2022年度に予定している。また、効果検証のために実施する調査においては、住民基本台帳からの対象者抽出にあたり1人分として250円を要する。さらに調査協力者への謝礼(品)500円相当を予定している。調査対象者は少なくとも800名を予定している。
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