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2020 Fiscal Year Research-status Report

Studies on mitigating stigma and developing awareness program targeting population at risk for HIV infection in Mongolia

Research Project

Project/Area Number 19K11146
Research InstitutionGifu University Of Health Science

Principal Investigator

高久 道子  岐阜保健大学, 看護学部, 講師 (50730090)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 金子 典代  名古屋市立大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (50335585)
Project Period (FY) 2019-04-01 – 2022-03-31
KeywordsHIV感染症 / 性感染症予防 / ヘルスプロモーション / セクシュアルヘルス / インターネット調査 / 国際研究 / HIV-related stigma
Outline of Annual Research Achievements

2020年度は2年目として、モンゴルにおける地方の男性同性間で性的接触を行う者(MSM)を対象にHIV感染症の予防啓発プログラム「Living under the same sky(LUSS)」を実施し、インターネット調査(1回目)の実施、データの収集と分析を行うことを目的とした。
しかしながら、モンゴルは中国とロシアに囲まれている地理的上の問題やSARSが感染拡大した経験等により、Covid-19の感染対策が厳しく実施され、首都を中心にロックダウンが複数回にわたって実施されてきた。この状況から研究協力者の団体はHIV感染予防活動ができず、地方への移動も困難な状態であった。
今年度は地方のMSMを対象としたLUSSができない結果となった。インターネット調査については、SNSを主としたアウトリーチを行ったことで3月末までに178人の回答を得ることができた。更なる分析が必要だが、モンゴルにおけるMSMの実態を把握できる回答者数を得られたと考えられる。
また、モンゴルの研究協力者は、ロックダウンが一時解除された時期にダルハンとヘンティに赴き、当地域のHIV対策に従事している医療従事者を対象に、団体の感染予防活動を紹介し、活動の理解と今後の連携の可能性を見るために、活動紹介の前後にアンケートを実施した。アンケートの質問項目は、基本属性及び活動紹介の評価の他、HIV感染対策関連研修の受講経験の有無、HIV陽性者やセクシュアルマイノリティに関する偏見尺度の質問を用いた。ダルハンとヘンティで40名の参加があった。活動紹介によって研究協力団体の活動の理解と今後の連携が得られた。また医療従事者におけるHIV陽性者とセクシュアルマイノリティへの偏見尺度の比較については、今後も継続して活動紹介を実施して分析に耐えうる例数を得ていく必要がある。本活動は、岐阜保健大学研究倫理委員会により実施の承認を得た。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

研究2年目(2020年度)は、地方版「LUSS」の改編・試行を行い、候補とした地域において展開し、またまた初年度に作成した調査項目の確認を行った後、インターネット調査を実施し、データ収集と分析を行うことを目的としていた。
しかしながら、モンゴルはCovid-19の拡大抑制のためにロックダウンといった厳しい措置を頻繁に実施したことから、MSMやトランスジェンダーを対象とした研究協力者団体の活動の実施が困難な状況となった。このことから2020年度はMSMへのアウトリーチ活動はもとよりLUSSの地方展開もできない結果となってしまった。
インターネット調査については、モンゴルの研究協力団体がSNSを活用して回答協力を募ってアウトリーチを実施したことから、178名の男性から回答を得ることができ、男性と性的接触をした経験がある男性は167名であった。首都のウランバートル市在住が73.6%、地方在住者が26.4%の回答であった。地方在住者が少ないけれども、LUSS地方版を展開するにあたってのベースライン調査となったと考えられる。
また2020年度は、ダルハンとヘンティといった地方でHIV対策に従事する医療従事者を対象とした研究協力団体のHIV/STI感染予防の取組みを紹介し、活動の理解と今後の連携を得ることができ、研究3年目も継続していく予定でいる。

Strategy for Future Research Activity

研究3年目(2021年度)については、モンゴルにおける感染状況と対策方針に応じて、LUSSの地方展開及びインターネット調査の実施を検討している。モンゴルにおいては、ワクチン接種が進んでいることから感染拡大が抑制されると考えられるが、LUSS地方版の実施については研究協力団体と検討を重ね、研究計画の変更も視野に入れている。
インターネット調査については、SNSを主にしたアウトリーチ方法で、回答協力を得ることができた。今年度もインターネット調査を実施する計画でいる。

Causes of Carryover

2020年度は、モンゴルにおける新型コロナウイルス感染症対策により研究協力団体の活動が大きく制限され、予定していた活動ができなくなったことから、予算に90,663円の残が生じた。

  • Research Products

    (1 results)

All 2020

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] ゲイバー等との連携による「Living Togetherのど自慢」の実践とその効果について2020

    • Author(s)
      1.荒木順,金子典代,木南拓也,柴田惠,岩橋恒太,藤原孝大,鈴木敦大,小山輝道,高久道子,高久陽介,市川誠一,張由紀夫,生島嗣
    • Organizer
      第34回日本エイズ学会学術集会・総会

URL: 

Published: 2021-12-27  

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