2021 Fiscal Year Research-status Report
Constructing a sustainable co-creation society for health and longevity
Project/Area Number |
19K11151
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Research Institution | Shukutoku University |
Principal Investigator |
渡邉 多恵子 淑徳大学, 看護栄養学部, 教授 (30598636)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 介護予防 / 生活支援 / 社会とのかかわり / 生活機能 / 認知機能 / 健康長寿 / コミュニティ・エンパワメント / well-being |
Outline of Annual Research Achievements |
新型感染症の感染拡大の影響を受け、2021年度も介護予防普及啓発事業は縮小せざるを得ない状況の1年であったが、対象地域が養成している介護予防ボランティアの活躍により介護予防教室の開催回数は減少しつつも持続した。介護予防ボランティアの養成研修は、コロナ禍にありながらも感染予防に配慮した運営により、前年度を上回る参加者を得た。 前年度から持ち越した調査(追跡調査による介護予防への影響要因の構造分析、主体的、持続的な介護予防活動に関係する要因の追跡調査)は、当初の計画より縮小して実施した。「主観的健康感」 「転倒」「口腔機能低下」「認知機能」「うつ傾向」について、介護予防ボランティアが主催する教室に参加している高齢者は、参加していない高齢者と比較してリスク者の割合が低いことが示された。一方、筋力、移動性、平衡性のバランスを見ると、筋力と比較して移動性や平衡性の得点か低いことが示された。転倒リスク、口腔機能リスク、物忘れリスク、抑うつリスク、認知機能リスクと関係する要因を複合的に分析した結果、社会への関心、身近な社会参加、体力自己効力感(主観的体力)、平衡性(バランス)などとの関連が示された。社会への関心(社会への貢献意識、趣味をもつなど)や身近な社会参加(役割をもつ、活動に参加するなど)を促すとともに、身体機能(バランス力や歩行力など)を保つさらなる働きかけが求められる。 生活支援体制の整備がすすみ、すべての日常生活圏域での通いの場や生活支援コーディネーター配置の体制が整った。 独居高齢者、高齢者のみ世帯などを対象とした家庭訪問 なども実施されている。今後は、生活支援コーディネーターの支援技術の向上と支援の質向上(特に家庭訪問技術)に向けた取り組みが期待される。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型感染症の影響により、前年度から持ち越した調査(追跡調査による介護予防への影響要因の構造分析、主体的、持続的な介護予防活動に関係する要因の追跡調査)は、計画より縮小して実施した。縮小した分の調査と、最終年度としていた2021年度に実施する予定だった「持続可能な当事者共創社会モデルの提案」と「介護予防・健康長寿への科学的な根拠の提示」は、次年度に持ち越しとなった。当初は2021年度を最終年度としていたが2022年度まで延長した。
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Strategy for Future Research Activity |
縮小した分の調査については、研究フィールドである市の専門職との調整により、2022年度に実施することが決定している。Covid-19のワクチン接種も進み、ソーシャルディスタンスを保ちながら、質問紙調査やインタビュー調査、体力測定等が少しずつ始まっている。今後の感染の状況により今後の状況が一転する可能性は否定できないが、「持続可能な当事者共創社会モデルの提案」と「介護予防・健康長寿への科学的な根拠の提示」に向け、動き出している。
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Causes of Carryover |
新型感染症の感染拡大の影響を受け、調査の縮小、出張の中止、研究成果の発信が遅れているため次年度使用額が発生した。次年度使用額は、遅れている調査と成果発信に活用することを計画している。
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Research Products
(6 results)
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[Presentation] Social relationships and changes in functional status among community-dwelling older adults with chronic diseases.2021
Author(s)
Jiao Dandan, Ammara Ajmal, Munenori Matsumoto, Li Xiang, Zhang Jinrui, Zhuzhu, Zhu Yantong, Liuyang, Cui Mingyu, Yolandan Graca, Afsari Apolna, Wang Yanlin, Qian Mei ling,Yoko Sawada, Taeko Watanabe, Emiko Tanaka, Tokie Anme
Organizer
The 34th Annual Congress of the Japanese Society of Human Sciences of Health-Social Services. Oral presentations
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[Presentation] Social Interaction and Mortality in the Older Adults in Japan2021
Author(s)
Yang Liu, Dandan Jiao, Xiang Li, Munenori Matsumoto, Jinrui Zhang, Ammara Ajmal, Afsari Apolna, Zhuzhu, Yantong Zhu, Meiling Qian, Mingyu Cui, Yolandan Graca, Yanlin Wang, Yoko Sawada, Taeko Watanabe, Emiko Tanaka, Etsuko Tomisaki, Tokie Anme
Organizer
The 34th Annual Congress of the Japanese Society of Human Sciences of Health-Social Services. Oral presentations
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