2022 Fiscal Year Annual Research Report
Constructing a sustainable co-creation society for health and longevity
Project/Area Number |
19K11151
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Research Institution | Shukutoku University |
Principal Investigator |
渡邉 多恵子 淑徳大学, 看護栄養学部, 教授 (30598636)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 介護予防 / 生活支援 / 社会とのかかわり / 生活機能 / 認知機能 / 体力 / コミュニティ・エンパワメント / well-being |
Outline of Annual Research Achievements |
対象地域での介護予防推進員(介護予防ボランティア)研修は、養成研修、現任研修ともに、前年度を上回る参加者を得て、地域で活躍する介護予防推進員は276名になった。研究開始時の2009年の2倍の人数であり、対象地域内の高齢者100人に対して1.5人、後期高齢者100人に対して3名の規模となった。介護予防推進員による介護予防活動は、コロナ禍においても縮小しながらも継続し、2022年度は回数、参加者数ともに増大した。対象地域の高齢化率は年々上昇(30%を超える)しているが、要介護認定率は減少し、全国平均18.4%を下回る15%であった。介護予防推進員が主催する教室に参加している高齢者を対象に実施した体力テスト(握力、開眼片足立ち、タイムアップ&ゴーテスト)の結果は、2013年度実施した結果と比較して、対象者の年齢の平均値は男性79.8歳、女性78.2歳と男性は4.7歳、女性は3.3歳上昇したが、握力測定の結果は男性29.3kg、女性19.8kgとほぼ横ばい、開眼片足立ちは、男性28.0秒、女性24.6秒(男性6.7秒、女性5.9秒増)と2013年度より長く、タイムアップ&ゴーテストは、男性9.69秒、女性9.71秒(男性1.73秒、女性3.59秒短)と2013年度より短縮した。質問紙調査では「主観的健康感」 「転倒」「口腔機能低下」「認知機能」「うつ傾向」について、介護予防ボランティアが主催する教室に参加している高齢者は、参加していない高齢者と比較してリスク者の割合が低いことが示された。これらの結果は、2009年度から13年にわたって持続している介護予防推進員による介護予防活動の成果であろう。対象地域の介護予防推進員養成研修、現任研修の仕組みが、行政による支援のあり方が住民主体の介護予防活動の持続を生み出していると思われる。今後は介護予防推進員の特性を明らかにすることが期待される。
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Research Products
(1 results)