2021 Fiscal Year Research-status Report
自閉症を伴う在宅重度知的障害者の肥満改善に向けた母親への介入プログラム開発
Project/Area Number |
19K11154
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Research Institution | Nagoya Women's University |
Principal Investigator |
野中 光代 名古屋女子大学, 健康科学部, 助教 (50269651)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柳澤 理子 愛知県立大学, 看護学部, 教授 (30310618)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 知的障害 / 肥満 / 母親 / 行動分析 / 自閉症 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、自閉症を伴う重度知的障害者の減量のために、その母親に介入するプログラムの開発を目的としている。成人知的障害者は、過食が生じやすい心理的・習慣的特徴や、学齢期を過ぎると運動の機会が減少することなどから、一般よりも肥満者が多く、生活習慣病や外出・受診困難、介護依頼困難など生活全般に影響がある。しかし、体重管理は保護者に任せられており十分な支援が行われていない。また、海外を含めた先行研究では、本人への介入が比較的容易な軽度・中程度の知的障害者を対象としており、重度の知的障害者やその保護者に焦点を当てた研究はほとんど見当たらない。本研究は、ニーズが高いにもかかわらず、介入の困難さから取り残されていた重度知的障害者の肥満改善を取り上げた点で、新規性及び社会的意義がある。 本研究では、我々の先行研究である「自閉症を伴う在宅重度知的障害者に対する母親の肥満容認プロセス」の理論を用い、母親の行動を「平和希求のパターン化支援」から「減量のためのパターン崩し」に変容させるための鍵は、食事を変更しても子どもと争わないことであると考え、そこに焦点を当てたプログラムを作成した。また、行動変容の促進及び維持を効果的に行うために、行動理論を用いた。 重度知的障害者9名にプログラムを実施し、7名に体重減少が認められ、5名が3%以上、1名が10%以上の減少であった。6名はフォローアップ期にもさらに体重が減少し効果が持続していた。また、子どものこだわり得点は全体に低く、0点に達した者が7名いた。母親の多くは、無理なく高い実施率を維持することができた。9名全体の変化について、ベースライン、介入4か月後、フォローアップの3時点でFriedman検定を行い、有意差を認めた。 令和3年度は、この研究成果を第41回日本看護科学学会学術集会で発表した。現在、論文にまとめ学会誌に投稿中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
論文は学会誌に投稿中であるが、まだ採択されていない。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、論文投稿を進めていく。
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Causes of Carryover |
論文にまとめて学会誌に投稿中であり、ネイチィブチェック代やAPC等が必要である。
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Research Products
(1 results)