2023 Fiscal Year Research-status Report
5日間連続夜勤を開始する新規採用職員の疲労・ストレス・眠気に関する縦断研究
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19K11171
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Research Institution | The Japanese Red Cross Kyushu International College of Nursing |
Principal Investigator |
緒方 文子 日本赤十字九州国際看護大学, 看護学部, 准教授 (30616058)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鳩野 洋子 九州大学, 医学研究院, 教授 (20260268)
野津 昭文 静岡県立静岡がんセンター(研究所), その他部局等, 研究員 (90734145)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 新規採用職員 / 連続夜勤 / 生活習慣 |
Outline of Annual Research Achievements |
木材加工業に従事する男性職員のうち、5日間連続夜勤を開始した新規採用職員の就職前後と夜勤開始後の生活習慣のうち、食事摂取状況と運動習慣の変化について明らかにすることとした。 2022年4月に新規採用職員として採用され、連続夜勤に従事した6名を対象に、日周性疲労と慢性疲労の自式質問紙調査、血圧値/脈拍値の測定、面談を実施した。生活習慣の項目及び面談内容は、対象者の基本情報として、既往歴や家族構成、通勤時間や睡眠時間、食事摂取状況や運動習慣、勤務後の過ごし方などとした。 対象者の所属機関長及び対象者に研究目的と方法、自由意思による参加と途中撤回の権利、個人情報保護、研究による利益と不利益について文書及び口頭で説明し、署名による同意を得た。また、研究者の所属機関の研究倫理審査委員会の承認を得て実施した。 初回調査後に異動で夜勤から外れた1名を除いた5名が分析対象となった。平均年齢18.0歳で、調査期間中に病気や怪我で治療や休養が必要となった者はいなかった。転居に伴い通勤時間に変更があった者や育児や介護で睡眠に支障を来たしている者もいなかった。この仕事への就任前後及び連続夜勤開始後での生活習慣の変化では、食事摂取状況では、摂取頻度が少なくなったり、摂取時間が不規則になったりしていた。運動習慣では、元々部活や趣味で運動している者もいたが、勤務開始後、夜勤開始後に取り組む頻度や時間が減少していた。勤務後の自由時間は、自身の疲労回復のための時間を確保することに努めていた。 調査期間中、休職や退職をした者はおらず業務を継続できていた。しかし、勤務開始後、特に夜勤開始後に食事摂取状況に乱れが生じたり、運動習慣が少なくなったりしていることから、先行研究と同様に趣味や生活習慣の維持に費やす時間の減少がみられている。そのため、よりよい就労と生活を維持するために、早めの介入が必要と考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
COVID-19の影響で、調査開始までに時間を要したため。
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Strategy for Future Research Activity |
新規採用職員の疲労が蓄積する傾向を事前に捉える為に、採用から12ヶ月後、夜勤開始12ヶ月後の日周性疲労及び慢性疲労の調査を行うことができた。今後は、解析を進めていくと共に、既に夜勤に従事しているコントロール群と比較することで、新規採用職員の特徴の把握に繋がると考える。
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Causes of Carryover |
COVID-19の影響で調査開始までに時間を要したため、次年度に使用額が生じた。
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Research Products
(1 results)