2020 Fiscal Year Research-status Report
日本と中国における脳卒中高齢者の在宅療養生活が継続できる家族介護力の特徴
Project/Area Number |
19K11198
|
Research Institution | Saitama Prefectural University |
Principal Investigator |
張 平平 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (90436345)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | 家族介護力 / 脳卒中高齢者 / 在宅支援 / 日中比較 / 文化看護 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、日本と中国における脳卒中高齢者の在宅療養生活が継続できる要因を明確にした上で、家族介護力に焦点を当てた分析を行うことにより、日中両国の特徴を見出し、各国の社会的・文化的な背景に合わせた家族介護力の維持及び、家族介護力の向上に向けた在宅療養支援を考える際の示唆を得ることである。 1年目の2019年度の研究としては、先行文献及び、今までの研究成果を活かして在宅で生活する脳卒中高齢者の介護家族の介護状況を把握するためのアンケート調査表(日本語版と中国語版)を作成した。2年目の本年度の研究としては、作成したアンケート調査表を用いて、日中両国の研究フィールドで調査を実施する予定であったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、日中両国でのアンケート調査が行えなかった。本年度のアンケート調査は計画通りに実施できなかったが、アンケート調査表の内容の精錬及び今までの研究成果の公表に努めた。 次年度は、本研究計画の倫理審査を受けてから、作成したアンケート調査表を用いて、日中両国の研究フィールドで調査を実施し、データの分析を行う予定である。さらに、在宅で療養生活を過ごされている日中両国の脳卒中高齢者の介護家族の介護状況を把握し、家族介護力に焦点を当てた分析を行うことにより、日中両国の家族介護力の特徴を明らかにすることと同時に各国の実情にあった在宅療養支援の指針案を作成する。また、日中両国のアンケート調査結果をもとに国際シンポジウムの開催も予定している。なお、研究成果の公表においては、国内及び国際学術集会への参加や雑誌投稿などにも積極的に行っていく。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染拡大の影響により、日中両国の研究フィールドでのアンケート調査が行えなかったためである。
|
Strategy for Future Research Activity |
在宅で療養生活を過ごされている日中両国の脳卒中高齢者の介護家族の介護状況を把握し、家族介護力に焦点を当てた分析を行うことにより、日中両国の家族介護力の特徴を明らかにすることと同時に各国の実情にあった在宅療養支援の指針案を作成する。 日中両国のアンケート調査結果をもとに国際シンポジウムの開催を行う予定である。また、研究成果の公表のため、国内及び国際学術集会への参加や雑誌投稿などにも積極的に行っていく。
|
Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた状況としては、当初の計画では、①日中両国でのアンケート調査と②国際学会への参加も含めていたが、未実施となった。
|
Research Products
(3 results)