2019 Fiscal Year Research-status Report
Practical applications of home-based program to improve quality of life among older people with chronic pain
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19K11201
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Research Institution | Takasaki University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
樋口 大輔 高崎健康福祉大学, 保健医療学部, 准教授 (80736265)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 慢性疼痛 / 身体活動 / 高齢者 |
Outline of Annual Research Achievements |
高齢者は慢性的な痛みを有していることが多いことから、高齢者が慢性的な痛みをうまく管理し、生活の質(QOL)を維持・向上させることができるように支援していくことが大切である。このような背景の中、研究者は、身体活動量の向上が慢性的な痛みのある高齢者のQOLの向上に貢献する可能性を示す新たな在宅リハモデルを構築し、提案している。 本研究においては、このモデルに基づく身体活動量向上プログラムを実用化させることを目指している。 平成31年度/令和元年度においては、慢性的な痛みのある人々が実行・継続可能な運動課題を抽出すためのアンケート調査を、腰部脊柱管狭窄症に対する手術を1年以上前に受けた人々を対象に実施した。健康日本21を参考に、(1)仕事、(2)ボランティア、(3)知的・文化的活動、(4)ストレッチ・軽運動、(5)ウォーキング、(6)筋力強化運動、(7)ハイキング等、(8)旅行、(9)ダンス、(10)家や庭の維持作業、(11)ゴルフ類、(12)ゲートボール等、(13)テニス・卓球、(14)ビリヤード等、(15)水泳・水中運動の15種の実行状況を尋ねたところ、102人(年齢中央値69歳[範囲34~88歳],男性55名,女性47名)から完全な回答を得た。 15種の身体活動の中では、高齢者は(4)ストレッチ・軽運動、(5)ウォーキング、(6)筋力強化運動、(10)家や庭の維持作業といった自宅あるいはその周辺で実行可能な日常的な身体活動をしばしば行っていることが分かった。 今後は、これらを身体活動を課題としたプログラムを検討していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
成果の公表はまだであるが、予定された調査は実行済みであるため。データの集計・解析も完了しており、成果の公表に向けて作業を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
応募時の計画に沿って研究を進行する。合わせて、令和3年度以降に予定している介入研究を実現するために研究参加者が円滑に募ることができるように、研究フィールドに在籍する研究協力者と協議・連携する。
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Causes of Carryover |
研究の流れを精査し、効率化を図った結果、研究における作業の多くを協力者に依頼せずに実行することができたため、人件費を抑えることができたため、差額が生じた。新型コロナウィルス感染症の蔓延により見通しが悪いが、昨年度得られた成果を今年度に公表する計画であるので、その費用に充てる。
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