2023 Fiscal Year Annual Research Report
Practical applications of home-based program to improve quality of life among older people with chronic pain
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19K11201
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Research Institution | Takasaki University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
樋口 大輔 高崎健康福祉大学, 保健医療学部, 教授 (80736265)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 高齢者 / 慢性痛 / 身体活動 / 健康関連QOL / 運動恐怖 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでの研究で開発した、慢性の痛み・しびれのある高齢者向けの「身体活動量向上プログラム」のQOLに対する効果を検証した。 対象は、腰部脊柱管狭窄症の手術を受けた、術後3か月を経過しても痛みまたはしびれが残る65歳以上の人であった。介入群(身体活動向上プログラム実施群)と対照群(ホームエクササイズ群)にランダムに割り付けた。介入は12週間とし、2週間に1回電話にてフォローアップおよび身体活動向上のための指導を行った。主なアウトカムは QOL(short-form 12-item healthsurvey:SF-12)、副次的なアウトカムは腰痛、下肢痛・しびれの強さ(numerical rating scale:NRS)、運動恐怖(Tampa scale for kinesiophobia:TSK)とした。介入前のベースラインの群間比較を行ったのち、介入後のアウトカムを従属変数、群(0:介入群、1:対照群)および介入前のNRSを独立変数とする共分散分析を行った。 リクルートの結果、介入群に34人、対照群に31人が割り付けられた。そのうち、介入後の評価ができたのはそれぞれ29人(74.6±5.8歳;男性17人、女性12人)、27人(75.6±4.3歳:男性9人、女性18人)であった。ベースラインで有意な差のあった項目はなかった。共分散分析において群の効果があったのは SF-12の下位項目「身体機能」と「体の痛み」とTSKであった。「身体活動量向上プログラム」の効果を確認することができた。
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