2021 Fiscal Year Research-status Report
遷延性意識障害患者への看護介入内容と効果の測定から客観的・定量的評価指標の確立
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19K11202
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Research Institution | Tohto University |
Principal Investigator |
佐藤 光栄 東都大学, ヒューマンケア学部, 教授 (70461837)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
甲州 優 帝京大学, 医療技術学部, 講師 (00781254)
杉本 昌弘 東京医科大学, 医学部, 教授 (30458963)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 高齢者 / 軽度認知症 / 音楽療法 / sIgA / 脳活性化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の進捗状況としては、コロナ禍により対象者の確保に苦慮し、かなり遅れていたが、音楽療法にに関しては、リモートにて実施するようになったことが研究協力者の情報にて判明し、リモート実施での方法に変更し(倫理委員会の追加承認を得た)、対象施設への説明を行ったが、研究者が施設に入ることはできないとのことにて、施設職員に検体採取方法をレクチャーし採取することで承認を得ることができた。 月に1回実施されており、音楽療法ではない週の同様時間である午前10時、11時半に唾液採取した。同意が得られた対象者は、10名であったが、認知症により毎回拒否されている方及び、体調不良により3回採取できなかった方がいた。有効な母数は8名であった。音楽療法の実施前後、3回(3か月)唾液採取し、英国SOMA社により開発されたCubeReaderにてsIgAの測定を行った。結果はばらつきがあることは否めず、前後に変化があることは分かったが、有意差があるほどの結果ではなかった。① また、別な協力者が所属している会社では、同様に一か月一回で、対面で実施しているところがあり、施設の承認を得て研究者が採取に行き、実施できた。3か月対面での音楽療法前後に同様の英国SOMA社により開発されたCubeReaderを用いて測定した。対象者は25名の同意から途中棄権者を外して、22名の協力が得られた。対面実施ではあったが、リモート実践同様に個人差がありデータのばらつきがみられた。② ①②ともに有意差は5%水準にて3回目には見られていたが、前後前後(ABABで行った)比較としては、傾向として処理せざるを得ない結果であった。さらに、唾液でほかの物質の検査も行っており、まだ結果が出ていない状況である。 アロマセラピーについては、対象者の選定が済み、2022年度実施予定としている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究の予定では今研究は昨年度にて終了予定のものであったが、コロナ禍による行動制限等の影響を受け、対象者の選定に遅れがで、対面で実施されていた音楽療法は一時休止されていた。2021年度初めころより、リモートでの実施が試みられた。そのチャンスを生かしデータの収集に努めたが、実際人数が少なく8名であった。その後も対象者選定施設の承諾に時間を要し、進捗状況に遅れが出た。 また、被検者が高齢であり、内服薬の関係もあり、唾液の分泌が少なく、想定量が取れない検体もあった。認知症による拒否や体調不良による欠席などがあり、対象者数が少なく、5%水準での有意差を出すには不足していた。研究者が直接採取にかかわれないこともあり、軽度認知症高齢者を対象とするには限界があると感じられた。英国SOMA社により開発されたCubeReaderによるsIgA測定、および、サリベットコットにより採取した唾液について、カテコーラミン系物質に関する測定を予定している。 アロマセラピーの効果判定については対象者、場所、実施予定日を約束し、2022年度は終了した。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究の最終年次となるように、音楽療法についての検体の検査とデータ分析を行い関係学会にて公表を予定している。まず初めにはリモート実施における音楽療法の効果について第35回日本看護福祉学会にて発表エントリーを行った。今後もデータがそろい次第、統計分析を行い、関係学会にて報告予定である。 また、音楽療法について対象を成人期にある人も実施すると計画していたので、そのことも実施する。音楽療法士と実施予定について検討を続けている。 アロマセラピーについても昨年度計画している通り、成人期にある対象者、高齢者を対象として、6~9月に実践予定としている。その後結果を分析する。盛夏の候表については本年度中だけでなく、次年度にも実施する予定である。 これらについては研究分担者とも協議し、了解を得て進めている。
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Causes of Carryover |
本研究が、コロナ禍により進捗状況が遅れたため、次年度に予定の研究を実施し、検体測定等の費用と公表のための費用を残余したためである。 使用計画は、①アロマセラピーの効果の計測、音楽療法の結果の公表および、音楽療法に関する補完実験、②研究成果について、国内外の学会等への投稿、および学会出張、発表を行う。支出予定としては、アロマセラピーの効果測定のための唾液検査用キット、唾液採取用のスピッツ類の消耗品、論文作成した際の英文校正、学会出張等への支出を予定している。
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Research Products
(2 results)