2021 Fiscal Year Research-status Report
Dvelopment of EOL care system for elderly -Process map and nursing education program-
Project/Area Number |
19K11205
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
三村 洋美 昭和大学, 保健医療学部, 教授 (30382427)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柴田 雅子 昭和大学, 保健医療学部, 講師 (00420919)
西村 美里 昭和大学, 保健医療学部, 講師 (20737217)
石原 ゆきゑ 昭和大学, 保健医療学部, 講師 (20787915)
高田 純子 昭和大学, 保健医療学部, 講師 (20826656)
芳賀 淳子 昭和大学, 保健医療学部, 講師 (50788479) [Withdrawn]
石田 千絵 日本赤十字看護大学, 看護学部, 教授 (60363793)
小松崎 記妃子 昭和大学, 保健医療学部, 講師 (90644592)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | EOLケア / 高齢者 / 看取り / 看護教育プログラム |
Outline of Annual Research Achievements |
高齢者の協力者5名のケアカンファレンスを開催してEOLプロセスの検討を行った。・A氏80歳代男性、大腸がんオペ後である。看護師の役割として病気と生活の状況をすり合わせて、その高齢者のおかれている状況を正確に捉えた上で多職種への説明を行うことであった。 ・B氏70歳代男性、胃がんオペ後、大腸転移である。看護師の役割として、病状の変化があるので今後の治療の見通しを本人がしっかりと理解して決めていくことに伴走することであった。 ・C氏80歳代女性、糖尿病である。看護師の役割として、病気の今後の経過を予測しながら、現状で本人にとって日常生活で自立してできる可能性を査定することであった。 ・D氏80歳代女性、骨粗鬆症、骨折後腰痛である。看護師の役割としては、身体状況の評価と介護予防を目指した地域包括事業につなぐこと、および病院受診時に身体状況のモニタリングを継続することであった。 ・E氏70歳代男性、大腸がん末期で本人には告知してない。看護師の役割としては、病状的に残された時間が限られているので、妻のケアと妻と娘2人との連携をとって、最期までの支援を早急に組み立てていくことであった。 対象の高齢者のステージが、看取り導入期、安定期、不安定期、臨終期のどの時期かをまずは的確に捉えていた。カンファレンスにおいて看護師を中心としてケアの方向性を合意してケアの実施に繋げていくのであるが、看護師の判断は、身体的状態の把握、本人の意向の状況、多職種からの情報、家族状況の把握から行われており、個々人の状況によってスピードを変化させていることが分かった。また、看護師のケアの進め方では「解釈すること」、「決定すること」、「作り出すこと」、「調整すること」、「見守ること」は予後にまだ余裕がある場合にはステップを一つずつ踏んでいるが、残された時間が少ない場合には、これらのステップを同時に展開することが分かった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
令和3年度は遅れを盛り返しつつあるが、令和2年度の計画がコロナ感染症によって後ろ倒しされたため、やや遅れが残っている。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度も遅れを取り戻せるようにしたい。ZOOMやMEETを活用してオンラインでのヒアリングやカンファレンスを行えるように工夫をしたいと考えている。
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Causes of Carryover |
地域や病院内のコロナウイルス感染状況によって調査の可否がきまり、カンファレンスの日時が前日夜の連絡であった。そのため出張の届けができず、科研費での旅費の使用と謝礼の支払いができず自費で支払ったため、科研費の使用をしていない。 次年度はZOOMなどを使用して遠隔インタビューが行えるように機器の準備やライセンスの購入をするつもりである。可能であれば対面で面接を行いたいと考えており、旅費および謝金として使用する予定である。
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