2023 Fiscal Year Research-status Report
被服工場で働く女性の仕事のストレス及び生活ストレスと爪コルチゾールの関連
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19K11211
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Research Institution | The Japanese Red Cross Kyushu International College of Nursing |
Principal Investigator |
川崎 幹子 日本赤十字九州国際看護大学, 看護学部, 准教授 (50562683)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中田 光紀 国際医療福祉大学, 医学研究科, 教授 (80333384)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 爪 / コルチゾール / ストレス / メンタルヘルス / 努力-報酬不均衡モデル / 労働者 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、慢性的な心理社会的ストレスの評価方法として、爪に含まれるコルチゾールに注目し、その妥当性について検討しました。対象は学生服縫製工場で昼間に勤務する労働者とし、爪の試料を採取しました。調査票に記入した際に採取した爪のコルチゾール濃度をTime1とし、爪が先端に伸びるまでの時間差を考慮して、調査票記入から3カ月後に再度爪を採取し、そのコルチゾール濃度をTime2としました。ベースライン時には参加者が日本語短縮版努力-報酬不均衡(ERI)モデル質問票に回答しました。 本研究の目的は、ERIが爪のコルチゾールレベルと関連していることを示し、心理社会的ストレスが生理的ストレス反応とどのように結びついているかを明らかにすることです。 結果として、本研究は、ERIが爪のコルチゾールレベルと関連していることを示しました。これは、心理社会的ストレスが生理的ストレス反応と結びついていることを示唆しています。不利な心理的労働条件がストレス関連障害と結びつくことは、生物学的に妥当であることが示されました。これにより、職場のストレス管理が労働者の健康維持に重要であることが示唆されます。 この結果は、職場におけるストレス管理の重要性を示し、労働者の健康維持のための具体的な対策の必要性を示唆しています。 このように、爪のコルチゾール濃度を用いた慢性的な心理社会的ストレスの評価は、生物学的に妥当であり、職場のストレス管理に役立つ可能性があります。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルスの影響を受け、爪の分析が遅れた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後得られた爪コルチゾールの値を基に、慢性ストレス(質問紙による主観的ストレス評価)と爪のコルチゾールデータ(客観的トレス評価)を基に、ストレスの指標の確立を目指す。
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Causes of Carryover |
論文を投稿するために投稿料金が必要なため。
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