2019 Fiscal Year Research-status Report
Survey of violence against women at a refugee settlement in Uganda.
Project/Area Number |
19K11212
|
Research Institution | St. Mary's College |
Principal Investigator |
秦野 環 聖マリア学院大学, 看護学部, 准教授 (00352352)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | 難民 / 女性に対する暴力 |
Outline of Annual Research Achievements |
「研究の目的」本研究の目的は、南スーダンの国内紛争から逃れウガンダの難民定住地において祖国への帰還をまつ女性難民たちに対する暴力(Sexual and Gender Based Violence, 以下、SGBVと略す)の実態と、UNHCRとそのパートナーなどが実施する予防・啓発活動内容を調査し、女性たち自らが実践可能な予防策を検討することである。
「研究実施計画」 2019年4月本研究が採択された直後から、2020年2月~3月にかけてウガンダ共和国において現地調査を行う準備として、外務省、JICA、ウガンダ共和国大使館、国連関係諸機関、特にUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)、UN-OCHA(国連人道問題調整事務所)、WHO(世界保健機関)などから情報収集を行い、加えて、ウガンダ共和国内における現地協力者との打ち合わせを電子メールを活用し行ってきた。南スーダンにおける状況の改善は見られず、ウガンダで生活する難民数の激増はないものの、祖国への帰還は果たせていない。そのような中、UN-OCHAの2019年11月南スーダン報告書では国内避難民の自殺が、引き続いて、ウガンダ国内難民定住地における南スーダン難民の自殺の増加が報告された。UNHCRによるとウガンダ国内における自殺の原因として、SGBV,南スーダンから逃れる前と後のトラウマとなるような経験、極貧、教育や仕事への有意義な手立ての欠如が示されている。よって早急な現地調査の必要性を強く感じているが、現在の世界中の新型コロナウィルス感染症により渡航ができず、現地調査には至っていない。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2020年2月~3月にかけて調査地を訪問する予定であったが、2019年末からの新型コロナウィルス感染症の蔓延のため、調査地であるウガンダ共和国への渡航ができなくなり、現地での調査が実施できず、予定よりも大幅に遅れているのが現状である。
|
Strategy for Future Research Activity |
2019年度実施予定の現地調査を実施できていないため、現在の新型コロナウィルス感染症の世界的な状況、特にアフリカ大陸における状況が改善し渡航が可能となった時点で現地調査を実施したいと考えている。
|
Causes of Carryover |
2020年2月~3月にかけてウガンダ共和国を訪問し、現地での調査を行う予定であったが、新型コロナウィルス感染症の世界的蔓延を受け渡航が不可能となり、「旅費」として計上していた部分が未使用のために生じた。よって今年度(2020年)、新型コロナウィルス感染症の状況を観察しつつ無理のない渡航計画を立て、渡航、現地調査費用に充当する予定である。
|