2020 Fiscal Year Research-status Report
Humanitudeを活用した学民官連携の地域認知症予防プログラム開発と効果検証
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19K11218
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Research Institution | Toyama Prefectural University |
Principal Investigator |
越田 美穂子 富山県立大学, 看護学部, 教授 (30346639)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
唐山 英明 富山県立大学, 工学部, 教授 (00401323)
岡本 恵里 富山県立大学, 看護学部, 教授 (20307656)
竹内 登美子 富山県立大学, 看護学部, 教授 (40248860)
青柳 寿弥 富山県立大学, 看護学部, 講師 (40622816)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | ユマニチュード / 地域介入研究 / 効果評価 / プログラム開発 / 認知症予防 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は、2年目としてフィールドでの介入や調査準備を行う予定であったが、コロナ感染のため、フィールドとして予定していた自治体から対応は難しいとのことで、研究についてはほとんど進んでいない。 その状況の中で12月に県内高校生を対象に『ひらめき・ときめきサイエンス・ようこそ大学の研究室へ』事業の助成により、本研究内容とケア技術を紹介する「ユマニチュードってなあに?私にもできるお年寄りにやさしいケア」を実施した。感染対策に十分配慮したうえで、学部キャンパス内で開催し、研究代表者・分担研究者による研究の紹介、講義や演習・測定実験の見学を行った。計画は20名定員だったが、県内高校からの反響は大きく、参加者は最終的に34名となった。具体的な内容としては、①科研費・研究内容の紹介、②ユマニチュードに関する講義、③ユマニチュード技法の演習、④工学測定実験の見学、であった。運営には研究者の他、事務職員、ボランティア学生も参加し、特にボランティア学生対応は有効であったと考える。終了後のアンケート結果も、「講義を聞いて内容に興味関心が持てたか」については31人(91.1%)が『持てた』と答え、『かなり持てた』を含めると全員が興味を持ったと答えていた。また「演習・実演に参加して興味関心が持てたか」については、29人(85.31%)が『持てた』と答え、『かなり持てた』は4人(11.8%)を含めるとほとんどの高校生が興味を持ったと答えており、具体的な意見から実体験の効果が大きいことがうかがわれた。さらに「研究への興味関心が持てたか」については、22人(64.7%)が『持てた』と答え、『かなり持てた』は11人(32.4%)であり、これも9割以上の高校生が興味を持ったと答えていた。これらの結果からこの普及啓発の取り組みは目的を達成できたと考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
今年度はコロナ感染の影響で、フィールドとして予定していた自治体の対応が困難となりほとんど研究の進捗はない。その中で、かろうじて上記の助成による普及啓発事業を実施したが、研究の実施はほとんどできない状況であった。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は感染状況が落ち着いたら、フィールドの開拓や介入・調査準備に取り掛かりたい。 またそのために必要な情報収集等を可能な限り進めていきたい。
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Causes of Carryover |
コロナ感染のため、フィールドへの介入ができなかったこと、また額の少ない消耗品等は啓発普及用の助成金で賄ったため、支出の必要がなく、今後感染状況が収まってからの研究実施のため、予算確保を行った。
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