2020 Fiscal Year Research-status Report
多職種情報共有ネットワークシステム活用へ向けた訪問看護導入アセスメントシート開発
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19K11219
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Research Institution | Miyazaki Prefectual Nursing University |
Principal Investigator |
下吹越 直子 宮崎県立看護大学, 看護学部, 准教授 (50805108)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
八代 利香 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (50305851)
飯塚 真樹 静岡県立大学, 看護学部, 助教 (10721954) [Withdrawn]
安田 真美 静岡県立大学, 看護学部, 准教授 (50336715) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 訪問看護 / ケアマネジャー / アセスメント / ケアマネジメント / 在宅療養者 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、住み慣れた地域で生活する療養者が居宅での生活が継続できるように、心身状態の悪化予防や入院を予防する効果がある訪問看護が適時に導入することができるように、訪問看護導入を判断するアセスメント指標を開発し、多職種がその情報を共有し、活用できることを目的としている。 2020年度は、訪問看護導入を判断する構成概念を明らかにしたアンケート調査のデータを用いて、ケアマネジャー(以下、CM)の基礎資格別の訪問看護導入の判断とともに、5年未満と5年以上CMの経験年数と基礎資格の判断の相違を解析した。 CMの経験年数による訪問看護導入の判断要因の比較では96項目中、7項目に有意差がみられ、CM経験年数5年未満が【利用者の生活状況と必要な日常生活の支援】【利用者への医療面の支援の強化】の項目について平均値が有意に高かった。経験年数による基礎資格別の訪問看護導入を判断要因の比較では、CM経験年数5年未満の介護職CMと看護職CMにおいて、【利用者の生活状況と必要な日常生活の支援】【利用者への医療面の支援の強化】【利用者の医療的処置・管理と療養の時期】の13項目、CMの経験年数5年以上の介護職CMと看護職CMにおいては29項目について有意差がみられた。 【利用者への医療面の支援の強化】の医療面での判断要因については職種による違いが減少し、【利用者の生活状況と必要な日常生活の支援】などの生活面での判断要因については、職種による違いが拡大する傾向がみられた。 これらの研究成果を公表を検討しながら、全国調査へ向けて準備を進めていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2020年度は、居宅介護支援事業所のケアマネジャー(以下、CM)がCOVID-19の全国的な感染拡大のため、担当している療養者が利用している居宅サービス等での感染事例が多発していることが認められた。そのため、訪問看護導入の判断要因のアンケート調査に係るCMの時間の確保や回収率が懸念された。また、研究代表者が私的事由で所属機関を異動することとなり、アンケートの回収等の問題が生じたことから、全国アンケート調査の実施ができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、COVID-19の感染状況をふまえ、居宅介護支援事業のケアマネジャーの状況を見極めなが、2020年度に実施できなかった訪問看護導入の判断要因の全国アンケート調査の時期、要因の分析の方向性等を共同研究者と検討していく予定である。
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Causes of Carryover |
本年度、Online対応が困難であった研究者間会議が全国的なCOVID-19の感染拡大があり中止となった。また、予定されていた米国での訪問看護導入に関わる方々へのインタビュー等が中止になり、次年度使用額が生じた。
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