2023 Fiscal Year Research-status Report
多職種情報共有ネットワークシステム活用へ向けた訪問看護導入アセスメントシート開発
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19K11219
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Research Institution | Senri Kinran University |
Principal Investigator |
下吹越 直子 千里金蘭大学, 看護学部, 准教授 (50805108)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
八代 利香 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (50305851)
飯塚 真樹 静岡県立大学, 看護学部, 助教 (10721954) [Withdrawn]
安田 真美 静岡県立大学, 看護学部, 准教授 (50336715) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | ケアマネジャー / 訪問看護 / 在宅療養者 / ケアマネジメント / ペット飼育高齢者 / アセスメント / 高齢者 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、なんらかの健康障害がありながらも在宅で療養する高齢者が、心身状態の悪化予防や入院を予防する効果がある訪問看護が適時に導入し、住み慣れた地域で安心して生活を続けていくことができるように訪問看護導入を判断するアセスメント指標を開発し、多職種がその情報を共有し、活用できることを目的としている。本研究の目的を達成するために、2023年度は2022年度に全国居宅介護支援事業所の介護支援専門員を対象にしたアンケート調査で回収した1453件のデータの整理を行った。 ケアマネジャーの訪問看護導入の判断要因の構成概念「利用者への医療面の支援の強化」の19項目のうち、「かなり導入しようと思う」「導入しようと思う」が50%超えた項目は、「利用者の医療面の支援について安心できる」「ケアマネジャー自身が心強い」「主治医と連携が図りやすくなる」「利用者の支援について訪問看護師へ相談できる」「看護師は利用者の身体の細かい観察ができる」「利用者の身体状態の変化がわからないことへの不安がある」「訪問看護から利用者への居宅サービス提供についてアドバイスを受けることができる」「医療知識の不足から利用者の支援に対する不安がある」「病院受診だけでは利用者の健康管理面が不安である」「利用者の疾患が今後どうなっていくのかわからない」「利用者の心身状態の情報を積極的に入手したい」の11項目であった。 また、アセスメント項目を検討するケアマネジャーや訪問看護師からのインタビューにおいて、在宅療養者の多様化から課題となっていたペット飼育高齢者の増加による課題について国内文献について検討を行った。 2024年度は全国介護支援専門員アンケート調査をもとに統計解析を進め、訪問看護導入を判断するアセスメント項目について精査しながら、多様化している在宅療養者に対応しうるアセスメント項目の検討をすすめていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究代表者・研究分担者ともに所属機関でのCOVID-19の5類感染症移行に伴う対応等により研究時間が十分に確保できなかった。また、同時に訪問看護ステーション看護師やケアマネジャーが利用者の急変等により現場の対応に多くの時間が割かれ、時間の調整に困難を極めた。
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Strategy for Future Research Activity |
全国の居宅介護支援事業所のケアマネジャーへのアンケート調査の結果を確認しながら、引き続き、データ解析を進めていく。国内外の訪問看護師のインタビュー計画を進め、 アセスメント項目の精査・検討を行っていく予定である。
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Causes of Carryover |
研究が予定より遅れていることと新たな課題が生じたため次年度使用額が生じた。次年度はデータの解析とともにインタビューや結果の公表に伴う必要経費(英文校正、学会発表・旅費等)に使用する予定である。
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