2021 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者の脱水状態を簡便に判定できる尿比重値判定グッズの量産化に向けた課題克服
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19K11241
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Research Institution | Muroran Institute of Technology |
Principal Investigator |
大平 勇一 室蘭工業大学, 大学院工学研究科, 教授 (00250522)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 熱中症 / 尿比重 / 脱水 |
Outline of Annual Research Achievements |
年齢を重ねると暑さに対して鈍感になってくる。自宅にいても適切な水分摂取・空調による冷却がなされずに脱水状態となり、救急搬送される高齢者が多い。熱中症となる理由の一つとして、自分自身の水分状態がわからないことが挙げられる。研究代表者が保有する知見等を応用して、ポリプロピレン球、ステンレス棒、接着剤で比重調整した浮きを作製し、尿中での浮きの浮沈で脱水状態を判定できる尿比重値判定グッズの開発を行った。 ポリプロピレン球の直径を測定した後にボール盤で穴をあけ、そこに接着剤を塗布した後に、浮き全体で所定の質量となるように質量調整したステンレス棒を入れた。 接着剤が乾燥・固化するまで約1週間室温にて静置した。浮きの比重値を測定するため、濃度の異なる塩水に入れ、浮沈挙動で浮きの比重値を決定した。これまでの製作した浮きは歩留まりが43%と低かったが、ポリプロピレン球に穴をあけた後に直径を測定すること、0.001mmまで測定できるマイクロメーターで直径を測定すること、0.01mgまで測定できる精密電子天秤を用いること、分銅を用いて精密電子天秤の正確さを検証しておくこと、で歩留まりを最大85%まで向上させることができた。特に歩留まり向上に寄与した因子はポリプロピレン球の直径、すなわち、浮きの体積であることがわかった。浮きの小型化を試みたが、歩留まりが低下した。さらなる測定精度向上によって歩留まりが向上すると考えられる。
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Remarks |
地域企業と室蘭工業大学との交流会(2021年9月)にて本研究成果の一部を紹介したところ、企業・行政機関が関心を示したため、情報交換を行っている。また、製作した浮きで設計値通りとなったものについて成果有体物提供契約を結んだ上で、トライアスロン連合、北海道ボート協会に提供した。強化指定選手を含む合宿等において実際に尿比重値判定に浮きを使用してもらい、改善点について貴重な意見をいただいた。
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Research Products
(1 results)