2020 Fiscal Year Research-status Report
臨床実用化に向けた「退院先選択のための意思決定ガイド」の効果検証と標準化への提言
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19K11244
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
青木 頼子 富山大学, 学術研究部医学系, 助教 (40533477)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中山 和弘 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 教授 (50222170)
米倉 佑貴 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 助教 (50583845)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 意思決定支援 / Decision Aid / 高齢者 / 退院支援 / 価値観 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、開発した意思決定ガイドを提供する群(介入群)と提供しない群(対照群)の2群に分け、ランダム化比較試験により、意思決定時の葛藤や参加への効果を検証することである。本年度は、昨年度に引き続き、研究対象者のリクルート、組み入れ、割付け、介入、入院時と退院時の質問紙調査による評価を行った。 しかし、COVIC-19の影響により、しばらくの間、研究を中断していたが、家族の面会の禁止、療養型病床や施設への転院が難しくなるなど、研究再開の目途が立たなくなった。そのため、研究中断前までに得られていた対象者数が、予定症例数に近かったことから、107名(介入群54名、対照群53名)を対象にITT解析に着手したばかりである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
COVIC-19の影響により、研究対象施設への立ち入りができなくなり、研究対象者のリクルートを研究再開の目途がつくまで一時中断していたため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、ITT解析を進め、対象者の属性の特徴や、意思決定の葛藤の評価としてDecision conflict scale、意思決定の参加をの評価としてControl preference scaleの分析を行う予定である。その上で、脳卒中高齢者の退院先選択のための意思決定ガイドの効果の検証と標準化に向けた考察をする予定である。
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Causes of Carryover |
本年度は、研究再開の目途がつかず、研究補助者2名分の人件費、交通費を使用しなかったため次年度使用額が生じている。しかし、予定していた症例数に近い対象者数を得ているため、次年度は、統計解析を進め、検証した結果についての学会発表、論文作成、投稿費用に使用する予定である。
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Research Products
(1 results)