妊娠期から取り組む産後の再喫煙防止を目的とした禁煙サポートプログラムの効果検証

2021 Fiscal Year Research-status Report

• Project/Area Number: 19K11245
• Research Institution: Gifu University
• Principal Investigator: 纐纈 朋弥 岐阜大学, 医学部, 教授 (40457114)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 石原 多佳子 岐阜聖徳学園大学, 看護学部, 教授 (00331596) ; 小林 和成 岐阜大学, 医学部, 准教授 (70341815) ; 田中 健太郎 岐阜大学, 医学部, 助教 (50755832) ; 岡本 名珠子 岐阜大学, 医学部, 助教 (80805698)
• Project Period (FY): 2019-04-01 – 2023-03-31
• Keywords: 妊産婦 / 再喫煙 / 禁煙サポート / 効果検証 / 地域介入

Outline of Annual Research Achievements

先行研究において産後の再喫煙を防止するために妊娠・出産・育児期までの長期に継続した地域で取り組む禁煙サポートプログラムを開発した。本プログラムは、妊産婦とパートナーを対象とし地域の保健師・助産師がコアとなり妊娠期から育児期まで協働し禁煙サポートを行うものである。
本研究ではプログラムの一般化に向け、地域特性が異なる2地域でプログラムを妊娠期から産後18ヵ月まで実施し、地域介入試験によりプログラムの効果検証を行っている。
今年度は、2020年6月1日から2021年6月30日までに妊娠届出をされた女性とパートナーA市590人、B市192人を対象にプログラムを提供している。評価指標である喫煙状況について妊娠届出時にベースライン調査、出産後3・4ヵ月児を対象とした乳児健診時に母親とそのパートナーを対象に中間調査を実施している。併せて、介入期間中、地域でプログラムを提供しているコアメンバーの保健師・助産師、研究者で構成されるワーキングを年3回開催し、プログラムの実施過程上の問題点を検討した。プログラムの実施、評価、改良を一体とした取り組みを行なった。
今後、プログラムを産後18ヵ月まで提供し、最終評価として母親とパートナーの喫煙状況を評価指標として質問紙調査を行いプログラムの効果検証を行うとともに、併せてプログラムの実施過程上の課題を検討しプログラムの改良を行う予定である。

Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

COVID-19の影響により母子保健事業の実施が中止、延期となり介入地域２自治体のうち、１自治体より調査中止の申し出があった。このため、当初予定していた、２地域での介入研究が困難となり、研究方法の変更が必要となった。

Strategy for Future Research Activity

介入地域の１自治体が研究参加が困難となったため、介入地域を１地域に変更し実施する。

Causes of Carryover

COVID-19の影響により中間調査が１自治体で実施中止となり調査にかかる費用が不要となったこと、さらに、今年度予定していた学会発表を見合わせたことによるものである。次年度には、研究成果として中間報告の発表を学会で行う予定である。