2021 Fiscal Year Research-status Report
嚥下機能評価のための血中および唾液中サブスタンスP濃度の基準値の検討
Project/Area Number |
19K11255
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Research Institution | Oita University of Nursing and Health Sciences |
Principal Investigator |
秦 さと子 (小野さと子) 大分県立看護科学大学, 看護学部, 准教授 (10443897)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 唾液中サブスタンスP / 血液中サブスタンスP / 嚥下機能 / 予備能 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度は、2020年度の研究結果を受け、嚥下状態における血中・唾液中SP濃度の妥当性の検討を目的に、嚥下障害あり群と嚥下障害なし群で血液・唾液中のSP濃度を比較することを計画した。しかし、COVID-19の影響から、病院や高齢者施設内への立ち入り規制、医療需要の増大に伴う医療従事者の厳しい労働スケジュール等から施設内職員への研究協力の依頼は難しく、新規のデータ収集はできなかった。そのため、昨年度までのデータの再分析と成果の公表の準備に取り組んでいる。このような社会状況下においては、嚥下機能の低下を促進する要素が増大している可能性が考えられるため、改めて本研究成果が期待される。そこで、現状の社会環境下でも可能な研究方法の見直しを行い、次年度につなげることとした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
COVID-19の影響から、病院や高齢者施設内への立ち入り規制、医療需要の増大に伴う医療従事者の厳しい労働スケジュール等から施設内職員への研究協力の依頼が難しく、人との接触を回避する必要があったため当初計画よりも遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
研究遂行においての課題は、感染予防に配慮したデータ収集方法である。対応としては、人との接触を最小限にする方法の見直しである。
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Causes of Carryover |
本研究は、人を対象とした研究である。COVID-19の影響で、調査対象施設への立ち入り規制や人との接触が制限されていたため、計画の実施が困難であった。次年度は、検体の保存方法を検討したうえで、複数の施設内職員に研究協力を依頼し、調査期間を長く設定することで必要なデータの確保をはかる。そのため。検体保存に必要な物品や分析場所への運搬費用、人件費などが当初計画以上に必要となる可能性があり、昨年度までに抑えられた費用を充てる予定である。
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