2022 Fiscal Year Annual Research Report
地域で生活する健康な高齢者の足トラブルを改善するフットケアプログラムの開発
Project/Area Number |
19K11266
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Research Institution | Kobe Women's University |
Principal Investigator |
魚里 明子 神戸女子大学, 看護学部, 教授 (90461160)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小路 浩子 神戸女子大学, 看護学部, 准教授 (10782063)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | フレイル予防プログラム開発 / フットケア / オーラルケア / 健康高齢者 / 嚥下咀嚼機能 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度までの研究結果から、健康な高齢者対象のフットケアプログラムは、フットケアのみならず、フットケア、運動、栄養、オーラルフレイル(口腔機能の低下)予防を取り入れた早期からの総合的なアプローチの必要性が示唆されたため、総合的なプログラム開発プログラム作成のために研究期間を延長し、地域で生活している健康な高齢者の嚥下咀嚼機能の実態を把握した。コロナウィルス感染症がまだ収束していなかったので、パイロット的に嚥下機能測定、咀嚼力測定、オーラルディアドコキネシス、舌圧測定検査を実施しデータを収集した。その結果、60歳代男性、80歳代女性の2人のデータが得られた。データ結果からは、嚥下咀嚼機能の低下は認められなかったが、加齢と共に低下していくリスクは考えられた。病院や施設に入院・入所している高齢者は嚥下咀嚼機能が著しく悪い人が多いことから、地域で生活している健康な状態から意識して予防していくことが必要であることが考えられた。オーラルフレイルの予防もフットケアと同様、健康な時期から早期に関わる必要があることが示唆された。 補助事業全体の研究成果および研究の進捗状況に関する自己点検評価:研究目的は、地域在住の健康な高齢者の足トラブルの実態を明らかにし、フットケアを取り入れることによって、転倒予防・筋力アップの効果をあげ、高齢者の日常生活動作改善や生活の質の維持・向上を目指すことを目的としたフットケアプログラムを開発することである。研究成果ととして、地域の健康な高齢者は、フットケアのみならず、フットケア、オーラルケア、運動、食事を組み合わせた継続的な取り組みができる内容を早期から継続的に提供できるプログラムが必要であることが示唆された。自己点検評価としては、コロナウィルス感染症の拡大と収束のめどがたたなかったため、研究が遅れたが、足トラブル等の実態調査結果は論文および学会で結果報告できた。
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