2022 Fiscal Year Annual Research Report
認知症発症に対する懸念や恐怖をもつ中高年者を支援するシステムの構築
Project/Area Number |
19K11275
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
星野 純子 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 准教授 (50369609)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西谷 直子 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 教授 (10587009)
古川 直美 岐阜県立看護大学, 看護学部, 教授 (40290035)
宇佐美 利佳 岐阜県立看護大学, 看護学部, 講師 (10516850)
佐伯 香織 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 助教 (10378226)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 認知症発症 / 感情 / 恐怖 / 中高年者 / 地域 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、認知症発症に対する懸念や恐怖といった感情 “Dementia Worry” (以下、DWとする)をもつ中高年者を支援するシステムを構築することを目的とする。 本年度は、昨年度から実施しているDWの有訴率、DWに関連する要因を明らかにするための質問紙調査を継続して実施した。地域で生活する中高年者を対象に質問票を配布し、2023年3月末までに、627名程度の質問票を回収した。また、全てのデータの入力を行い、現在、これらのデータの解析を行っている。40歳以上の中高年者を対象としたデータ解析(記述統計)の結果、自身が認知症を発症することについて「おおいに心配している」と回答した者は25%であった。認知症を発症することの心配の有無と年齢、性別、職業の有無には統計学的な関連がみられず、抑うつ感、ストレスの有無、健康不安の有無等に関連がみられた。今後は、層別解析や多変量解析法を用いて分析を続けていく。 また、昨年度投稿した論文(中高年者の認知症発症についての感情(懸念、不安、恐怖など)を質的分析により明らかにした論文)について、本年度は、査読に対応し、出版となった。さらに、本年度は、これらの研究の成果を掲載するWebを製作するに至った。
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